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｢あのね…A……｣
｢んー？何？｣
｢Aに…大事な話があるんだ…これを聞いたらキミは怒るかもしれないけど…｣
そう言うとキョトンとしていた顔が真剣な顔に変わる。
｢…うん。話してみて｣
｢実は…｣
ボクは今まであったこと、そして今ボクがどういう状況なのか。来年にはいなくなってしまうことを話した。
その間、Aは黙って相槌を打ってくれていた。
話し終わると、ボク達の間に沈黙が流れる。
すごく怒るだろうな…と思い、顔を上げられないでいた。
そして遂に沈黙を破ったのは……A。
｢そっか。大変なんだね…｣
｢え……それ…だけ……？｣
｢？あ、もっと労わった方が良かった？？ごめん｣
もっと怒るかと思っていたのに、怒るどころかボクを労るA。
拍子抜けしたボクは開いた口が塞がらない。
｢だってさ、天くんだって、好きでりっくん達と離れてるわけじゃないでしょ？プロとして言わせてもらえば、お客さん達を楽しませるのは当たり前。それが出来なくなった時点で、プロとしては失格だよ｣
九条さんと同じことを言うA。
ボクは黙ってAの話に耳を傾ける。
｢来年からいなくなるのは寂しいけど…それが天くんが選んだ道なんだよね。だから私は止めない。むしろ応援する。また何かあったら聞いてよ。いつでも力になるからさ！｣
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作成日時：2018年10月21日 23時
