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｢ま、大方、卯ノ田はAに適当にあしらわれたってことじゃない？ボクにはちゃんと話してくれてるし｣
｢ふーん…やっぱお前ら仲良いな。｣
｢そうかな…実感無いけど｣
｢つーかお前…何時になったら如月に言うつもりなんだ？｣
｢……何を｣
すると与島はニヤニヤしながら口を開く。
｢分かってるくせに〜。好きなんだろ？如月のこと｣
｢は…？ボクがAを…？｣
そう言われてAを頭に思い浮かべる。
『名前で呼んで欲しいなぁ…なんて…？えへへ…』
照れ笑いするA。
だんだんと熱が顔に集まってくるのが分かる。
｢ほーら。顔真っ赤だぞ〜？｣
｢う、うるさいな…｣
それからしばらく与島にからかわれるが、腹パンして黙らせる。
｢痛てぇな……。あ、そうだ。今日も病院行くのか？｣
｢そうだけど…｣
｢俺行ってもいいか？今日部活ないんだよ｣
｢え、そりゃいいけど…｣
｢よし！んじゃ行こうぜ〜｣
｢え、バスケ部って休む暇もないんじゃなかったの？｣
ボクを置いてさっさと歩き出した与島に声をかける。
するとくるっと振り返り、にっと笑った。
｢今日は先輩達がいないんだよ。今日くらいは休んでいいってキャプテンが言ってくれてさ。先輩達も、立場上、卯ノ田のことで俺に説教するけど、同情してくれてんだよ。卯ノ田が如月に夢中で言う事聞かねぇの知ってるからさ｣
｢…いい先輩じゃん｣
｢そーだろ？だから今日は貴重な休みなんだよ｣
｢そんな貴重な休みをボクと病院に行くことに使っていいの？｣
｢いんだよ！親友と少し話してぇしな！｣
｢親友…ねぇ……｣
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作成日時：2018年10月21日 23時
