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そう。Aは芸能人だった。
｢今日もね〜、天くんに会いたいから仕事行かないってごねてたんだけど…仕事だからって諦めて行ったんだ〜｣
｢え…｣
｢あ、そうそう。Aね、"この前まで七瀬くんって呼んでたのに、天くんって呼んでもいいって言ってくれたんだ〜！しかも、天くんが私のことAって呼んでくれるようになったんだよ！"ってすっごく嬉しそうに話してたよ！｣
｢へ…｣
驚きが多すぎて、変な声しか出ない。
｢あとあと、それからね〜…って七瀬くん？大丈夫？顔真っ赤だけど…｣
｢え、あ……何でも……ない…です…｣
｢あっはは！A、学校でそんなことないんでしょ？耐性なかったか〜！｣
女の人はひたすら笑っている。
ボクはただただ顔を赤くして俯いていた。
｢ただいま〜…ってえぇ！？天くん？｣
｢あ、A。おかえり〜｣
｢あ、お姉ちゃん…ただいま。｣
｢ほらほら！あんたの大好きな天くん来てるよ！！｣
｢ちょ！大好きとか…や、やめてよ！！｣
｢照れない照れない〜｣
ニヤニヤしながら帰って来たAの背中を押しながらリビングに入ってくる。
Aも心做しか少し頬が赤い。
｢ど、どしたの？天くん…うちに来たりして…｣
｢あ、いや…今日学校来てなかったから…体調悪いのかと思って……｣
｢あー。ごめん！今日撮影だったの…でも大丈夫！このとーり！私はバリバリ元気ですぞ！｣
とか言いながら袖をまくって筋肉！とかやってるAを見て、思わず吹き出す。
｢ぷっ……ぁははは、やめてよ。A面白すぎ｣
｢わぁ…天くんが笑った……｣
｢そっちなの｣
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作成日時：2018年10月21日 23時
