幸せを願って五つ ページ7
揺れる、電車の中。
「鏡花、もう少しで始まるね」
「…うん。今回の仕事は、私がやる。Aは見ていてくれたらいい」
「そうすれば、鏡花は嬉しい?僕を嫌わない?」
「そう。だから今回は見ていて」
「分かった!」
電車の中で、僕たちは笑顔で会話をする。
「あぁ〜、此方車掌室ゥ。誠に勝手ながらぁ?只今より物理学実験を行いまぁす!
題目は悲観整形における爆轟反応および官能評価!
被験者は御乗り合わせの皆様!
ご協力まぁ〜ことに感謝!では早速ですがこれをおききくださぁ〜い!」
その瞬間、車内が揺れ、爆発音が響く。
鏡花が少しよろけ、僕に寄りかかった。
「きょ、鏡花!大丈夫?」
「……平気。有難う」
「うん!」
僕達は笑う。そして、鏡花の携帯が鳴り、鏡花はそれに応じる。
「君たち!危ないよ!そっちには爆弾が______!」
白い髪の青年が僕らに声を掛けると同時に、携帯から僕の嫌いな奴の声が響いた。
「お前の任務は爆弾の死守だ」
その瞬間、鏡花の異能である夜叉白雪が先程の白い髪の青年____人虎を薙ぎ飛ばした。
「邪魔者は殺せ______夜叉白雪!」
携帯の声は、鏡花の異能に指示をした。
人虎は、何度も鏡花に立ち向かった。
だけど、やっぱり鏡花の異能には勝てないみたい!
当たり前だもん、鏡花だもんね。
それにしても、今ついてるこれの所為で動きづらいな。
まぁいっか。
僕は、爆弾を守らないといけないから、あまり動けない。
僕がそんなことを思っていると、人虎の腹が夜叉白雪によって斬られる。
「何故……君たちみたいな子供が」
「私の名は鏡花。貴方と同じ孤児」
「僕の名はA。鏡花と同じ孤児」
「好きなものはウサギと豆腐、そしてA」
「好きなものは鏡花と鏡花の好きなモノ」
「嫌いなものは犬と雷」
「嫌いなものは鏡花を認めない人」
「マフィアに拾われて、六ヶ月で35人殺した」
「鏡花の為に、数えきれない程の人を殺した」
人虎は目を見開いた。
…僕は、そういう目が大嫌い。
**
コメントにて、続けてほしいという声を沢山いただきました!
本当に有難うございます!どうかこの作品を宜しくお願いします!!
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夜巾恵美(プロフ) - すごくいい話でした!更新待ってます! (2016年12月28日 17時) (レス) id: 8e230ece60 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ - 皆さんそんなに言わなくても....わざとやったわけではないんですし。あきしぐれさん、小説続けて頂けないですか?すごくこの小説好きなんです!! (2016年12月26日 16時) (レス) id: 45fe2ce06f (このIDを非表示/違反報告)
葡萄マスカット - そんな追い詰めないでください!私も外し忘れることありましたし!続きが気になりますし…!続けて頂けないでしょうか? (2016年12月22日 18時) (レス) id: 61468344c7 (このIDを非表示/違反報告)
優心(プロフ) - 続きがとても気になります…!読みやすいし面白いので続けてくださると嬉しいです…! (2016年12月22日 18時) (レス) id: a484890e73 (このIDを非表示/違反報告)
鬼血柩(プロフ) - 私も前に外し忘れたことがあるから大丈夫ですよー。(´・ω・`)言われてすぐに外したんだから大丈夫でしょう。 (2016年12月22日 18時) (レス) id: 6d22c5081a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あきしぐれさん | 作成日時:2016年12月17日 20時