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幸せを願って四つ ページ5

一晩開けて、日付が変わった。




「二人とも、ねぇ、誰か待ってんの?」





知らない人が話しかけてきた。何だよ、鏡花に話しかけるなクズが。





僕はニコニコ、鏡花は無表情。






沢山の人が行きかう中、鏡花の表情に変化が現れる。






鏡花は長身の黒髪蓬髪の男の外套の裾を掴んだ。






「_______え?私?」





その男は笑顔で、此方を見下ろしながら云った。







「見つけた」「みーつけた!」





僕達の声が重なった。







僕は、その人の頭に思い切り蹴りを入れた。







「これはまずい」






倒れる瞬間、その人が呟いた。







僕は、アイスピックを構えた。因みに何か偶々拾ったやつ。







「鏡花!殺す?」





「違う。その人は連れて帰る」





「分かった!」





僕よりも二、三十センチほど身長の高いその男性を僕は担いで、鏡花と通りを歩く。





周りに変な目で見られるが、誘拐とかとは思われなかったようだ。







「……あ、鏡花!僕がこの人運んでおくから、少し街を探索してみたら!




 この後の御仕事が今日一番の重要なとこだもんね!あ、勿論アレは僕が着けるよ!





 絶対だからね!じゃぁ先に行くね!楽しんでねーーー!」





僕はポートマフィアの地下収監所へと向かった。







「フフフ、この後は爆弾を着けて、電車にごーだよね。」





僕はこの後の事を思い出しながら急ぐ。







「……あ、着いちゃった。えっと、この人つるして……うん、完璧!」





僕はその男性をつるしてすぐさま電車の方へと向かう。







……と、其処に行く前に芥川に会う。






「芥川、早くつけろ」





「黙れ」





芥川は手際よく僕にソレをつける。





「…動きづらいけどいいや。じゃぁ行ってくるね」





「…善い成果を上げる事を期待している」







僕らは背を向けて歩いた。









何も、怖くありません。





だって、鏡花の為ですから。

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夜巾恵美(プロフ) - すごくいい話でした!更新待ってます! (2016年12月28日 17時) (レス) id: 8e230ece60 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ - 皆さんそんなに言わなくても....わざとやったわけではないんですし。あきしぐれさん、小説続けて頂けないですか?すごくこの小説好きなんです!! (2016年12月26日 16時) (レス) id: 45fe2ce06f (このIDを非表示/違反報告)
葡萄マスカット - そんな追い詰めないでください!私も外し忘れることありましたし!続きが気になりますし…!続けて頂けないでしょうか? (2016年12月22日 18時) (レス) id: 61468344c7 (このIDを非表示/違反報告)
優心(プロフ) - 続きがとても気になります…!読みやすいし面白いので続けてくださると嬉しいです…! (2016年12月22日 18時) (レス) id: a484890e73 (このIDを非表示/違反報告)
鬼血柩(プロフ) - 私も前に外し忘れたことがあるから大丈夫ですよー。(´・ω・`)言われてすぐに外したんだから大丈夫でしょう。 (2016年12月22日 18時) (レス) id: 6d22c5081a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あきしぐれさん | 作成日時:2016年12月17日 20時

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