極端な先輩 (ページ19)

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初恋は実らないページ19

『え、どういうこと、、、、?
野良に告白されたの、、?、』

夏「うん、、、」

夏「それで、、、私も好きだったから、
OKした。」

『そっか、、、おめでとう』ﾆｺ

やっとの思いで振り絞って出た言葉だった。

頑張って笑って、頑張って涙を堪えて、出した言葉。

なのになちちゃんってば、

夏「、、、、、、大丈夫なの?
あんたも、野良のこと、、、、」

『大丈夫！なちちゃんと野良が付き合ってくれて、すごく嬉しいもん！』

嘘。

ほんとはすぐにでもここから立ち去りたいし、なちちゃんに裏切られた感じがしてすごく悲しい

でも、なちちゃんが私が野良のこと好きなのを口にしってしまったら頭がおかしくなりそうで怖いから、

わざと遮った。

『、、、、おめでとう、幸せにね、、、』

じゃあ、と言い、私はその場を去った。

裏庭の入り口にいくと、誰かとぶつかってしまった。

『ごめんなさい、、、ってあ、、、、』

野良だった。

野「あ、秋田さん。なちさんどこか知りません？
移動教室なんで、一緒にいこうと思ってて、』

『、、、、、、それなら、裏庭のなかにいるよ。

お幸せに。』

多分、このときの私は泣きそうな顔をしてた。

野良の動揺した顔も

声も

全て好きだったから。

私の初恋はここで終わった。

『初恋って、、、実らないなあ、、、』

そう言って、目から雫がこぼれ落ちた。