・TH ページ42
THside
撮影中、ユウがもう時間だからといって、撮影を切り上げようとした。
まあ、この監督要望が多すぎて、いちいち疲れるから、ちょっと助かった。
きっと他のメンバーも思ってる。
絶対口には出さないだろうけど。
ユウはこの監督のこと少し苦手そうだったから、勇気出したんだろうなって言うのが伝わって来たんだけど、
メンバーも少しイライラし始めてるし、
周りのやつらは、監督じゃなくてユウを批判した。
マネージャーの仕事はこうだとか、コネだとか言ってるけど、
そんなの誰にもわかんないでしょ。
そもそもお前らに決められることではないと思う。
でもユウは文句を言わない。
言えない。日本人だから。
僕たちのせいで、日本人が下だって勘違いしてしまってるから。
俺はそんなのおかしいと思って(早く終わりたかったのもあって)、仮病を使った。
ユウや他のメンバーはビックリしていたけど、僕は演技には自信があるから、監督もすぐに中断してくれた。
『大丈夫ですか!?病院にいきましょう!』
焦った顔で僕のところに来るユウ。
TH「ごめん。今のやつ、嘘。笑」
『え"!! 何でそんなこと言ったんですかあああ』
心配しましたよ!と眉間にシワをいっぱい寄せながら言ってくるユウは正直言って怖かった笑
TH「ユウを助けただけなんだけどなあ、、」
『う"、、それはどうも、、』
TH「じゃあ友達になってね。」
『はい!、、え?』
TH「助けたんだから、なってくれるよね?」
そんなことで友達になってくれるとは思わなかったけど、これしか方法が思い付かなかったから、
『、、、よろしくお願いします』
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作者名:ユウキ | 作成日時:2021年1月5日 23時