60話 ページ12
.
「あ〜!ペンギンちゃんだぁ♡」
「Aさん、何だか今日はいつもと違いますね」
「ええ。ヴィルさんにメイクとヘアアレンジを施してもらいまして」
イグニハイドへ帰る途中、フロイドくんとジェイドくんに会った。フロイドくんは私に抱き着き、腰に腕を回す。
「ふーん。だからそんな甘ァい匂いしてんだねぇ」
「匂い?」
「はい。僕達ウツボは鼻が利くのですよ」
恐らく、ヴィルさんに香水でも掛けてもらったのだろう。
「ペンギンちゃん、めっちゃくちゃに可愛い。いつも可愛いけどさ。やっぱベタちゃん先輩はすっげーなぁ」
よっぽど気に入ったのか、フロイドくんは私の頭に頬を擦り寄せる。そんな彼の頭を撫でると、更にご機嫌になったのか抱き締める力を強くした。
「フロイド、ジェイド!探していたんです………………よ……………」
「
二人を探しに来たのか、アズールくんがパタパタと駆け寄って来る。多少苛立っていたようで、眉にシワが寄っている。
「おや、アズール。どうかしたのですか?顔が赤いですよ?」
「茹でられちったのぉ?」
「う、うるさいですよ!!」
プリプリと怒るアズールくん。
それに対し、フロイドくんは「ヤダァ、アズール怖ぁ〜い」と女子高生みたいな声を上げる。
「お前はAさんに対して距離が近すぎるぞ!!」
「大丈夫ですよ、好かれているのは嬉しいので」
「ペンギンちゃぁん………♡♡」
「Aさんは甘やかさないでください!」
「では僕も宜しいですか?」
「ジェイド!!!」
アズールくんが言うも、ジェイドくんは私の片手を取って握った。傍から見ればどんな光景なんだろうか。
「ふふ、アズールくん可愛らしいです」
「う……ッッ…」
「ねーねー、オレは〜?」
「フロイドくんもジェイドくんも可愛らしいですよ」
「カッコイイの方が嬉しいんだけど。…でもまーいいやぁ♡」
ラウンジの開店準備に行きますよ、と赤くなったアズールくんに言われて二人は嫌々ながらも離れ、別れた。
私はイグニハイド寮へ向かう。
「ただいま帰りました、イデアくん」
「……………ッヴァ??????」
「……イデアくん?」
「び、びびびび美少女????」
私を見るや否や吃り始めるイデアくん。
少女だなんて歳じゃないのだけど。
563人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アババババ - 80話の最後のフロイド君の発言で草生えました! (2022年11月19日 23時) (レス) @page32 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» 承認しました!こちらこそよろしくお願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - あ〜ちゃんさん.......私も好物なので有り難いです......!ぜひ御願いします! (2020年7月23日 21時) (レス) id: fc34ad99ff (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - あ〜ちゃんさん» 柘榴です!よろしくお願いします! (2020年7月23日 18時) (レス) id: f20993b4a3 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - 猫さん» OKです!ありがとうございます!! (2020年7月23日 13時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月29日 0時