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5話 ページ6

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「と、と、ところで、君の名前、教えてくれる……?ぼ、僕は…イデア・シュラウドって言うんだけど………」

「…申し遅れました。A・ドストエフスカヤと言います。Спасибо(ありがとう)、イデアくん」

「…すぱしーば?」

「助けて頂きありがとうございました」

「せ、拙者は当たり前のことをしただけでござる」



ござる………?その口調は………



「この世界にはNINJAがいるのですか………!?」

「はぇっっっ!?」

「NINJAがいるなんて……!あぁ早くフェーヂャに教えたい…!!!」

「い!!いや、僕は忍者じゃなくて…」

「………………違うのですか」



…なんだ、期待して損してしまった。



「ぼ、僕からも質問いい?」

「ええ、どうぞ」

「フェーヂャって誰………?」



フェーヂャ。本名はフョードル・ドストエフスキー。魔人という異名を持ち、あの太宰くんに敵に回したくないと言わせた男であり、私の愛しい片割れ。



「…私の双子の兄です」

「そ、そう」



ゴーゴリくんと遊びたい。ゴンチャロフの淹れた温かい紅茶を飲みたい。フェーヂャに会いたい、傍に行って抱きしめたい。

…………帰りたい。


胸がキリキリと痛む。
じわじわと視界が歪んでいく。



「な、泣いてるの……!?」

「………フェーヂャ…」



何時だって私と貴方は一緒にいた。
2人で1人、それが私たち。
貴方がいなければ私は無力同然なんだ。

泣きまいと我慢すればするほど涙は止まらない。止まってくれない。

イデアくんもオロオロし始めた。…元からな気もするが。



「な、泣かないで……!」

「………すみません、少しこうさせてください」

「ぴゃっっっっっ」



辛い時はよくフェーヂャに抱きついて慰めてもらった。それと同じようにイデアくんに抱きつく。


やはり、フェーヂャほどではないけど人肌というものは私を安心させてくれた。



「あっ………えと……A氏?」

「………………失礼、少し取り乱しました」

「切り替え早っっ……そうだ、学園長のとこに行って相談しなきゃ…ちょっと着いてきて」

「分かりました」

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明日羽(プロフ) - 22話「ナンヨウハギ先輩」と書いてありますが、イデア君のことを言っているなら「ホタルイカ先輩」ではないですか?意図的にやっていたらすみませんm(_ _)m (2022年8月24日 21時) (レス) @page23 id: 671ce2cf6e (このIDを非表示/違反報告)
あかさたな - かなり前からこの作品見てますもう尊すぎです…今更なんですけどツイステって中学じゃなくてミドルスクールだったような気がします。ツイステマジで初心者なので間違っていたらすみません… (2022年1月16日 11時) (レス) @page41 id: 2a968727d8 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - ぴぃやああああああああああああああああああ無理、無理、兄弟愛尊いよぎぃやあああぁああぁぁあぁぁあああぁぁああああぁあ。 好きです。 (2021年1月11日 16時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - そらちゃんです!!さん» うわああああああああああありがとうございますううううううう(歓喜) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃんです!!(プロフ) - うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおすきですうううううううううううううううううううう、!!!!!特にユウの絡みが好きです! (2020年6月28日 10時) (レス) id: c4f3cb5b0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月16日 22時

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