【ツイステ × 文スト】魔人の双子の妹は異世界に飛ばされたようです

33話 ページ34

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「………はぁ、イデアさんがAさんを部室へ案内するのは分かるのですが……何故監督生さんも一緒に？」

「アズール先輩、私がいて何か不都合でも？」

「それは特にありませんが…」



放課後、イデアくんに案内されて私はボードゲーム部の活動場所である空き教室へと足を運んだ。監督生さんは昼休みに私が誘うと、即答で「行きます」と返事をしたから連れてきた次第だ。



「ふひっ………さて、何をしますかな？ボドゲ以外にもトランプもありますぞ」

「トランプ………ですか。是非ともやりたいです」

「分かりました。では最初はババ抜きといきましょうか」



アズールくんがトランプの山を取り出す。



「─あぁ、配布は私にやらせてくれませんか？」

「構いませんよ」

「大丈夫です、イカサマはしませんから」



トランプを渡され、山の中から道化師(ジョーカー)を1枚探し出して抜く。随分使い古されているようで、札(カード)表面には傷が多かった。



「…………あっ」

「ふふ。…さぁ、取り分けましたよ」



監督生さんはもう既に察しているような顔をしている。内緒ですよ、という意図を含めて彼女に微笑むと、顔を赤く染めて頷いた。



同じ数字の札(カード)を捨てていく。
その捨てられた札(カード)たちの表面を記憶するのも忘れずに。



「んじゃ、拙者から時計回りでおk？」

「ええ」



そうして、ババ抜きは幕を開けた。
もう既に52枚は覚えている。






結果は私、イデアくん、アズールくん、監督生さんという順で決まった。



「A氏運強すぎでは……？引いたカード全部捨てられるとかヤバすぎ………」

「褒めても何も出ませんよ。次は…そうですね、《ハイ＆ロー》はいかがでしょうか」



ハイ＆ローとは、山から互いに1枚ずつ札(カード)を引き、前の札(カード)との大小を当てる単純な勝負だ。中(あ)てればもう一度引き、外せば相手の番。凡て(すべ)引き終わった時に正解数の多い方が勝者。


マフィアの幹部(A)にフェーヂャが教えてもらったらしい。

軽く説明をすると、アズールくんが興味を示したようだ。札(カード)を集め、軽く切って山にする。



「先行はお譲りします。レディーファースト、というやつですよ」

「あら。Спасибо(ありがとう)」

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