28話 ページ29
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「
「珍しい響きの名だな。僕は………いや。やめておこう。聞かない方がお前のためだ」
「?、何故です?……すみません、私この世界に来て一日目なのでまだ分からないのです」
それでも彼は、「知ってしまえば肌に霜が降りる心地がするだろう」と言って教えてくれない。寒さには慣れているのだけど。
「この寮の者には "ツノ太郎" と呼ばれている。お前もその名で呼ぶことを許そう」
「は、はい……?」
どうやらこのオンボロ寮の人はこの………ツノ太郎さん?と仲がいいようだ。
「それにしても……お前は美しい瞳を持っているな」
「
顔を褒められると、フェーヂャの事も褒められているようで嬉しい。彼は私の顔を片手でクイと上げて、マジマジと観察している。
「私の顔に何か付いているのですか?」
「…………いや、つい見蕩れてしまっただけだ」
この人はフェーヂャにも全く同じ台詞を吐くのだろうか。
「元の世界に帰った時、双子の兄にも同じ感想を伝えておきますね」
「ふむ、双子の兄がいるのか」
「ええ。私と瓜二つの兄なんです。似つかわしくない部分は背丈が私より少し大きいのと体格ぐらいで」
「そうか」
ツノ太郎さんは目を細める。
「お前は兄が好きなのだな」
「勿論です。彼がいてこその私ですから」
「ああ。兄の方も同意見のようだ」
どうして分かるんだ、という顔をすると彼は軽く説明をした。
「お前の魂の中に並々ならぬ執着心が渦巻いているのを感じられる。その兄からのものだろう」
「そうですか」
きっと貴方の魂にも私の執着心が蜷局を巻いているのでしょうね、フェーヂャ。
「案ずることは無い。身体に害をもたらす訳では無いからな。…………では、僕はもう行こう」
「ツノ太郎さん、
私を見て微笑んだかと思いきや、パッと光の粒子が舞って彼は一瞬で姿を消した。
さて。私も帰るとしよう。
外套を翻し、イデアくんの眠る部屋へと踵を返したのだった。
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明日羽(プロフ) - 22話「ナンヨウハギ先輩」と書いてありますが、イデア君のことを言っているなら「ホタルイカ先輩」ではないですか?意図的にやっていたらすみませんm(_ _)m (2022年8月24日 21時) (レス) @page23 id: 671ce2cf6e (このIDを非表示/違反報告)
あかさたな - かなり前からこの作品見てますもう尊すぎです…今更なんですけどツイステって中学じゃなくてミドルスクールだったような気がします。ツイステマジで初心者なので間違っていたらすみません… (2022年1月16日 11時) (レス) @page41 id: 2a968727d8 (このIDを非表示/違反報告)
暁郗 - ぴぃやああああああああああああああああああ無理、無理、兄弟愛尊いよぎぃやあああぁああぁぁあぁぁあああぁぁああああぁあ。 好きです。 (2021年1月11日 16時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
あ〜ちゃん(プロフ) - そらちゃんです!!さん» うわああああああああああありがとうございますううううううう(歓喜) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 9c71528097 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃんです!!(プロフ) - うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおすきですうううううううううううううううううううう、!!!!!特にユウの絡みが好きです! (2020年6月28日 10時) (レス) id: c4f3cb5b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あ〜ちゃん x他1人 | 作成日時:2020年6月16日 22時