QKの短編集

ymmt 精神系 ページ11

QuizKnockの主要メンバーになってからだいぶ日が経つ。
漢字王として呼ばれている企画には殆ど正解してしまう。ほかのメンバーも勿論正解しているが…
自分の評価を気になりだしたのは結構最近だ。
今まではクイズ作りや趣味の領域でクイズ対決をしていて楽しくて仕方がなかった。

だけど、所謂エゴサをしてしまうようになった。
するだけならまだ良いのだが、それを見ては俺は傷ついてしまっていた。

「山本ってやつ、進行を阻害している。」
「山本正解しすぎでは？忖度しないのはいいけど見てて気分悪くなる」
「周りに配慮しない山本」
「もしかしてヤラセなんじゃない？正答率おかしい」

なんて、あることないこと言われているのを見てしまった。
好きでやっていた勉強やクイズもあまり力が入らなくなってしまった。

そして、だんだん俺はわざと誤答したりわかっている問題をスルーしたりするようになった。

本当はわかっているのに言えないなんて苦しくて仕方がなかった。

でも、自分を守るためにするしか無かった。

誰にも言えなかった。嫌味だと言われるのが嫌だった。自慢しているようで苦しかった。


izw「山本、ちょっといいか？」
ymmt「はい、なんでしょう」
izw「まぁまぁ、そんなかしこまらずに質問に答えて欲しい」
ymmt「?はい」

izw「…最近、クイズわざと間違えてるよな？」
ymmt「いや、そんなことはないですよ。伊沢がきっとお強いんですよ」
izw「山本」
ymmt「…はい。」
izw「悩んでいるんだろ。正直に言ってみろ。」
ymmt「実は」

と、悩んでることが口から止まらず出ていく。

izw「今まで耐えてきたんだな…山本は何にも悪くないよ」

伊沢さんからそう声をかけられた時なんだか嬉しくて涙が出てしまっていた。

izw「クイズは自分の知識、実力を出すのが醍醐味なんだ。わかる問題はどんどん答えていこう」

ymmt「そう…ですよね。ありがとうございます」

izw「また何かあったら言えよ。いつでも相談にに乗ってやる。」

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