俺はアイツを見殺しにした ページ8
伏黒side
少年院で呪胎が確認されたとのことで俺、虎杖、釘崎の3人が派遣された
道中少年院に残された4人の少年少女のリストを確認した
盗み、無免許運転の末子どもをはねた、同級生への暴力と強盗
そして母親を精神的に追い詰めた後突き落とし殺害
どいつもこいつもクソの肥溜めみてえな奴らばっかだ
こいつらの経歴を見ているだけで吐き気がする
助ける気はねえ
だが、現れた呪霊は祓わないと被害が広がるし今回の任務はこのクソ4人の保護だったから仕方ないと腹をくくる
だが呪霊の生得領域でギリギリ人の原型の保たれた男3人が死んでいた
正直見ても何も感じない
だが虎杖は善人だから連れて帰ろうとする
虎杖の状況の把握力のなさ、そして自分の考えを否定された気がして八つ当たりをした
頭の熱が冷め切らないまま特級呪霊との遭遇
宿儺頼りの虎杖を残し逃走
この時点で俺の頭はアドレナリンがバンバン流れてて正気じゃなかった
だからだろ、あんな行動をとった
釘崎を助けた時のことだった
恵「逃げるぞ！」
負傷した釘崎を蝦蟇に持たせて外に逃走しようとした
早くしねえと虎杖が死んじまう！
そう焦ってたのに釘崎に待てと止められる
恵「話は後で聞く！急いでんだ！！」
野「いや私以外にもう一人いんだよ！ここに！」
釘崎が指さした先に
ヨレヨレの水色の制服をきた少女が呪霊に囲まれていた
ぶかぶかの制服から覗く細い腕をブラン、と力なく下げ呪霊をぼーっと見つめていた後ろ姿が見えた
迷った、一瞬
だが俺はすぐにそいつに背を向けて走り出した
野「おいアイツも助けろよ！」
恵「うるせえ！早くしねえと虎杖が死ぬ！」
俺は虎杖を言い訳にして逃げた
俺は助ける人を選ぶ
だから「あの女より虎杖が助かるべき」だと判断した
後悔はしてない、俺が信じた道だから
背後からヒヒヒヒと呪霊特有の笑い声が聞こえて、グッと唇を噛み締めた
俺はあの日一人の人間を見殺しにした
保護対象を
死ぬんだろう、と他人事のように思った
せめてアイツの両親に挨拶くらいは、なんて罪滅ぼしのように考えて少年院を出た
罪悪感と戒め→←作者から設定について※追記しました(内容の解説あり)
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ばちょふ(プロフ) - ゆいさん» うぇいありがとうございます！その言葉が凄く嬉しいです！！ (2021年4月12日 0時) (
レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 1日の終わりにこのお話を読むのが日課になってます！毎日このお話の更新を楽しみに生きてるんです！ (2021年4月9日 0時) (レス) id: b3ee7b3f07 (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - ハルチャさん» ありがとうございます！褒めないでください、私が調子に乗って踊りながら更新し始めちゃいますよ笑 (2021年4月6日 1時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルチャ(プロフ) - 更新される度に真っ先にワクワクしながら読んでいます！！執筆頑張ってください！！楽しみにしています！ (2021年4月3日 15時) (レス) id: 5180ecc88d (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - connyさん» そう言ってくれるconnyさんが好きです…！ (2021年3月30日 16時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばちょふ | 作成日時：2021年3月13日 4時
