少年院にいるあの子【呪術廻戦】

人殺し ページ6

決められたスケジュール、職員の監視の目のある毎日

治療と称して渡される薬

持ち込み禁止で支給されたもので過ごす日々

お母さんが死んだショックで私の心も死んでしまった

どこか自分を外から見ているような感覚

「よお、人殺し」

後ろから監視にバレないようにそう言われた

この人は無免許運転をして捕まったと仲間に自慢してたこいつは正って言う

どうでもいいけど

こうやって絡まれることもあるけど、お母さんとの生活よりはかなり良くなってネズミに齧られる心配もない

そう考えてのうのうと生きていたのが悪かったんだろう

いや、お母さんを追い詰めていたのに何も今もこうして生きている罰を神様が与えたのかもしれない

さっきまで見慣れた無機質で冷たいコンクリートの壁が瞬きした瞬間に、ドロドロした空間へと姿を変えた

隣にいた男も困惑している

ぬっと目の前に突然現れた顔

この気配、間違いなく呪霊

圧倒的プレッシャーに、足がすくんで動けない

この状況も相まってか正にも見えるらしい。私と同様に怯え、漏らしていた

私はその突然現れた呪霊に吹き飛ばされ

『ッッ！』

落ちた

まるで、あの日のお母さんみたいに

作者から設定について※追記しました(内容の解説あり)→←母が死んだ日に

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