素直な子供 ページ37
七海side
私が言えば言うほど彼女の顔の角度は下がり身を縮こませる
まあだからって説教をやめる理由にはなりませんがね
若者が道を間違えた時それを指導するのは大人である我々の役目ですから
ここで手を緩めるのは彼女のためにならない
ほんの少し怒っただけだが彼女は凄く辛そうに、傷ついた顔をしていた
傷ついた顔をして許されようとしているのではなく本気で反省しているようなのでここでフォロー
七「このターゲットは情報に長けていて長丁場を覚悟していたので感謝してます」
事実だ。禪院さんでも倒せたことを加味すると恐らく狡猾さと隠蔽の巧みさから任務の難易度が高かったのだろう
そう言うとチラリと私に視線を向ける禪院さん
まるで親の機嫌を伺う子供のよう
七「恐らくこういった自体の対応について教わっていなかったのでしょう
今後二度と無い様に」
『ｺｸﾘ』
七「返事をしましょう」
『はい、ごめんなさい…』
指摘はした。これ以上何か言うのも野暮だ
七「せっかく早く終わったのであそこの限定アイスでも食べながら帰りましょう」
『！ 本当ですか？』
七「お代はターゲットの情報です」
この子は本当に幼い
隣で今食べているアイスも私が注意してる途中に三度見ていたもの
自分の欲求にとても素直なのだろう
そして協調性の無さもまた、彼女の生い立ち所以
社会性を学ぶ学校に通っていないのだから、むしろここまで聞き分けが良いのが驚く方だ
彼女の賢さか、それとも親の言いつけか…
考えるのはやめましょう。踏み込むものではありませんからね
七「次の船まで時間があります
いた…伏黒くん逹にお土産でも買ってはどうでしょう」
『お土産？』
七「自分が訪れた土地の思い出の一部を品として知人に渡す事です
今回は任務ですが、買ってはどうでしょう
伏黒くん達も喜ぶと思いますよ」
『いいんですか？』
七「(経費で落とすので)どうぞ、好きなものを」
すると何故か私の小指を掴んで少しだけ引っ張る
『あの、ですね、私漢字も読めないしあそこにあるものがどんなものかも分からないんです』
そこからは言いづらいのかもじもじし始める
まあ偶にはいいか
七「どれですか」
『あの、ろくはなてい？って何ですか？』
七「六花亭ですね。とても有名なお土産を沢山出している会社です
私のおすすめはバームクーヘンです」
『ばあむくうへん！』
凄そう！と無邪気にはしゃぐ姿を見て呪術界でくすんだ心が少しだけ洗われた気がした
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ばちょふ(プロフ) - ゆいさん» うぇいありがとうございます！その言葉が凄く嬉しいです！！ (2021年4月12日 0時) (
レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 1日の終わりにこのお話を読むのが日課になってます！毎日このお話の更新を楽しみに生きてるんです！ (2021年4月9日 0時) (レス) id: b3ee7b3f07 (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - ハルチャさん» ありがとうございます！褒めないでください、私が調子に乗って踊りながら更新し始めちゃいますよ笑 (2021年4月6日 1時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルチャ(プロフ) - 更新される度に真っ先にワクワクしながら読んでいます！！執筆頑張ってください！！楽しみにしています！ (2021年4月3日 15時) (レス) id: 5180ecc88d (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - connyさん» そう言ってくれるconnyさんが好きです…！ (2021年3月30日 16時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばちょふ | 作成日時：2021年3月13日 4時
