パンダも拗ねれば「の」の字を書く ページ22
伏黒さんの後を付いていくと少し開けた場所に着いた
公園を広くした様なそんな場所で釘崎さんが得体の知れない白黒のクマに投げ飛ばされてて、それを離れた場所で見ていた女の人が振り向く
真「おっせーぞ。待ちきれねえから先始めてた」
恵「すみません」
『す、すみません…』
怒られてるのって私のせいだよね、ごめんなさい
謝ってると釘崎さんが息を切らしながら私たちの元へ走ってきて怒鳴り散らす
釘「遅いぞお前ら！軽く10回は投げられたわ！！」
パ「お、お前が噂の転校生か」
ぬうと覆い被さる様に私を覗き込む白黒にびっくりして言葉が出ない
棘「おかか」
隣にいた男の先輩が白黒を退かしてくれて助かった
『ありがとうございます。白黒のクマって初めて見た…』
その私の一言に周りにいたみんながギュンと勢いよく私を見る。その顔はまるでツチノコを見たかの様
釘「まさかアンタ、パンダを知らないの！？」
『ごめんなさい。お母さんが買ってくれた絵本には出てこなかったんです』
恵「いやだからって…」
パ「どうせパンダはマイノリティだよ！！！」
真「あーあ、拗ねた。めんどくさ」
棘「しゃけ」
どうやらパンダ先輩？がいじけてしまった様です
悪い事をしてしまったな、どうしよう
地面に「の」の字を書くパンダ先輩に近づいて
『ごめんなさい、本当にパンダって生き物を初めて知ったんです
だからパンダについて沢山教えて下さい』
パ「･･･しょうがねえな！！」
真「単純」
元気になってくれたみたい、よかった
張り切ってパンダについて説明しようとするパンダ先輩を男の先輩が止める
棘「おかか、高菜」
真「あーそうだな。おい転校生、お前名前は？」
恵「ちょっ、まっ…！」
『ごめんなさい、忘れてました
禪院Aです。よろしくお願いしま、す？』
お願いしますを言い切る前に私の目と鼻の先に鋭い刃物が向けられた
もし私が少しでも顔を上げるのが遅ければ多分私の鼻は真っ二つだった
真「おいテメェ、誰の差し金だ
そこまでして嫌がらせしてえかよ」
元々言葉に棘はあったけどどこか優しさを帯びていた女の先輩の声に今度は明確な殺意が含まれている
パンダ先輩も男の先輩も私を囲む様に立っていつでも攻撃できる態勢だ
私、また何か悪い事をしてしまったんだきっと
『ごめんなさい』
そう、謝ったのに女の先輩はさっきより眉を吊り上げて怒った顔をする
なんでだろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3294人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ばちょふ(プロフ) - ゆいさん» うぇいありがとうございます！その言葉が凄く嬉しいです！！ (2021年4月12日 0時) (
レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 1日の終わりにこのお話を読むのが日課になってます！毎日このお話の更新を楽しみに生きてるんです！ (2021年4月9日 0時) (レス) id: b3ee7b3f07 (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - ハルチャさん» ありがとうございます！褒めないでください、私が調子に乗って踊りながら更新し始めちゃいますよ笑 (2021年4月6日 1時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルチャ(プロフ) - 更新される度に真っ先にワクワクしながら読んでいます！！執筆頑張ってください！！楽しみにしています！ (2021年4月3日 15時) (レス) id: 5180ecc88d (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - connyさん» そう言ってくれるconnyさんが好きです…！ (2021年3月30日 16時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ばちょふ | 作成日時：2021年3月13日 4時
