驚きも一周回れば感心になる ページ21
伏黒side
午後は昨日に引き続き2年の先輩達から姉妹校交流会に向けてシゴきを受ける
俺が到着した頃には先輩方と釘崎が揃ってた
真「うし、じゃあ始めっか」
釘「真希さん少し待ってください
今日来た転校生がまだなんです」
棘「明太子？」
恵「あれ、聞いてないんですか」
どうやら2年生の先輩には話が届いてないらしいから釘崎と俺で簡単に説明する
説明の途中で釘崎からアイコンタクトが入る
恵(苗字と生い立ちはまだ伏せといた方がいいな)
それに素直に頷いた
説明が終わっても禪院は一向にくる気配がない
真「もしかして道に迷ってんじゃねえの？
恵迎えに行ってこいよ」
は？何で俺が…とボヤいたが午前のあの様子じゃあり得るな、と仕方がなく迎えに行く事にした
どこにいるんだアイツ
簡単に引き受けたがアイツの居そうな場所知らねえぞ俺
序盤から前途多難な事に気づき、溜息を一つ洩らした
なんとなく、そう何となく1年の教室に向かった
ガラリと襖を開けて視界に入った光景をみて俺は驚きしばらく動けなかった
アイツが、禪院が俺の机に伏せて寝ていたのだ
腕を枕にしその手にハンカチを握りしめて眠りこけている
恵「ん？」
よく見たらそのハンカチは見覚えのある物で
俺があの日、アイツにあげたやつだった
見捨てた事へのせめてもの贖罪になればと、自己保身のために渡した物を大事そうに持っている
だが俺と禪院の接点はその一回だけだ
なのに俺は禪院に気を向けられている様な素振りを見せられている
コイツが何を考えているか全く分からない
ただあの日俺が見捨てたせいで残ってしまった傷跡が禪院の右の口元に残っていて
さらりと優しく親指でその傷跡をひと撫でし
恵「ごめんな」
あの日言えなかった事を口にした
俺が触れた事で閉じられていた切長い目が震えてた
『ん…え、え？伏黒さん、』
恵「グラウンドに来ねえから迎えに来た」
頭の整理が追いついたアイツはごめんなさい、と謝る
恵「午後は2年の先輩と鍛錬だ
ここで待ってるから急いで着替えてこい」
そう言うと本日何度目か分からない困惑の表情
まさか…
『着替える、て何にですか？』
まさかジャージに着替えることを知らないとは
もうここまで来ると驚きを通り越して感心してしまう
恵「…まあ今日は制服でやれ」
『？はい』
とりあえず今日五条先生に一言文句を言いに行く
そのことを固く胸に誓い禪院を連れてグラウンドに向かった
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ばちょふ(プロフ) - ゆいさん» うぇいありがとうございます！その言葉が凄く嬉しいです！！ (2021年4月12日 0時) (
レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 1日の終わりにこのお話を読むのが日課になってます！毎日このお話の更新を楽しみに生きてるんです！ (2021年4月9日 0時) (レス) id: b3ee7b3f07 (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - ハルチャさん» ありがとうございます！褒めないでください、私が調子に乗って踊りながら更新し始めちゃいますよ笑 (2021年4月6日 1時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルチャ(プロフ) - 更新される度に真っ先にワクワクしながら読んでいます！！執筆頑張ってください！！楽しみにしています！ (2021年4月3日 15時) (レス) id: 5180ecc88d (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - connyさん» そう言ってくれるconnyさんが好きです…！ (2021年3月30日 16時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばちょふ | 作成日時：2021年3月13日 4時
