マジかよ ページ19
伏黒side
野「ってことはじゃあ…!」
釘崎が何か言いかけた所でガラッと音を立てて教室の扉が開く
『あの、えと、お邪魔でしたか?』
悟「いーや、丁度こっちも終わったし気にしないで」
申し訳なさそうにする禪院の頭を五条先生は数回撫でた後、んじゃ後はよろしくとさっさと教室を出て行く
五条先生は肝心な所が足りていないことが多々あるから凄え嫌な予感がする
伊「では僭越ながら本日は私が講師を務めさせていただきます」
今日は伊知地さんか、と座学の準備をする
授業の内容を聞いて必要な所はメモしたり板書してるん、だが…
恵「おい」
『! 何ですか?』
さっきまでボーッと授業を聞いていたのに俺が話しかけた途端パァと顔を綻ばせる
俺に話しかけられてそんなに嬉しいか?
…いや今はそんな事はどうでもいい
恵「板書、取らなくていいのか?」
そうコイツの机にはさっき貰ってきたであろう教科書が数冊積み重なってるだけでノートもなければ筆記用具も用意されていない
勉強の仕方は人それぞれだが、これは流石に不味くないか?
だが俺の問いはかなり斜め上の方向の返答を得る
『…?板書、ってなんですか?』
野「は?」
俺が言った事に対し、キョトンとするコイツ
マジかよ
多分釘崎も同じこと思ってるのかうげえ、と分かりやすく顔を顰めてる
恵「授業の内容を後で復習するためにノートに写すことだ。知らねえのか?」
『うん、分からない。ノートも鉛筆も持ってないので…』
マジかよ(2回目)
コイツ何しにココに来てんだ?と禪院への疑惑が募っていく
恵「釘崎ルーズリーフあるか?俺は自分が使う分しか用意してねえ」
野「仕方ないわね…ほら、感謝しなさい」
釘崎にルーズリーフとシャーペンを手渡され、ありがとうございますと頭を下げるアイツ
…そういう礼儀はなってんだな
一悶着あってから授業が再開、されたのだが…
恵「…おい、板書しねえのかよ」
シャーペンを握りしめてまた固まってる禪院
何してんだよ、そろそろ最初の方消されるぞと声をかけると
『ごめんなさい、字が読めなくて…』
2人「「は?」」
字って今黒板に書かれてるのはせいぜい中学生までに習う漢字ばかり
コイツはそれを読めないと言った
マジかよ(3回目)
五条先生のよろしくってまさかこのことか!?
面倒事を押し付けられた事に今更気がつき、思わず手で顔を覆って溜め息をついた
結局この日の座学は全く進まないどころか漢字の練習にすり替わっていた
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ばちょふ(プロフ) - ゆいさん» うぇいありがとうございます!その言葉が凄く嬉しいです!! (2021年4月12日 0時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 1日の終わりにこのお話を読むのが日課になってます!毎日このお話の更新を楽しみに生きてるんです! (2021年4月9日 0時) (レス) id: b3ee7b3f07 (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - ハルチャさん» ありがとうございます!褒めないでください、私が調子に乗って踊りながら更新し始めちゃいますよ笑 (2021年4月6日 1時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
ハルチャ(プロフ) - 更新される度に真っ先にワクワクしながら読んでいます!!執筆頑張ってください!!楽しみにしています! (2021年4月3日 15時) (レス) id: 5180ecc88d (このIDを非表示/違反報告)
ばちょふ(プロフ) - connyさん» そう言ってくれるconnyさんが好きです…! (2021年3月30日 16時) (レス) id: cb6f8d48f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ばちょふ | 作成日時:2021年3月13日 4時