またしても夢。そして思い出す昔 ページ12
ああ、また夢だ＿＿直感的に解るものだと思い知る。
そこは見知らぬ屋敷だった。
広く間がとられた畳部屋に、掛け軸の飾ってある間があり
かなり高そうなツボがある。
少し白っぽくて、いかにも不思議な夢だ。
そのど真ん中で、無音の空間で私は立っていた。
途端に耳鳴りがキーンと鳴り、人の声が聞こえた。
「あら、＿＿＿、やっとその程度の技を身に着けたの？
あと３年習得が早かったら褒めてあげたけど
遅いわ。
今の段階、もはやプロにならなければならないのに。」
身が震える声だった。
聞きたくない声だった。
声にならない声で叫ぶ「夢よ、さめろ。消えて無くなって！」
そのうち、その声の主が私の母であることに気が付いた。
私は、兄弟が１２人いて、そのうちの一番下だった。
邪気集の童子。大ガマの言ったことと発音は似ている。
じゃきあつめのこ。
人々の不運などを自らの中に封じ込める職業。
また、その邪気を利用して別の邪気を退治する。
その邪気集は精神が強いと言われる男がなるものと決まっており
その妻は男児しか身ごもらない。
その中に産まれた私。A。
普通の女児だったが、邪気集の童子をやらされる羽目になる。
母に愛されず
叱られるだけの修行でたまに会っては
「女児なんぞ要らぬ」
と言う父の間に出生した。
心の奥がキシキシと鳴る毎日の中、猛特訓をした。
兄が寝ている間も一人庭で寝間着
・・・今のパジャマのまま周りの邪気を集め
一つずつ説得し仲間になっていた。
次第に、その一つずつは邪気なんかじゃないと気付いた。
邪気の一つ一つには、心があり、思いがあり
それなりの優しさを持っていた。
あ、また耳鳴りが響く。
周りの情景が変わり、声が聞こえた。
「お前はそれでも幸せか？」
その声は、報われぬ私の特訓中に舞い降りた一つの大きな邪気だった。
私の力で呼び出したのではなく、相手が興味を持ってやって来た。
私の顔は唖然となっている。
自分で自分を見るなんて、不思議な気もする。
あれ・・・この後どうなるの？
私の意識は覚えていないが、何かがその夢を進めていた。
「あなたに名前はありますか？」
邪気集の童子の、邪気を利用する時の決まり言葉だった。
大きな邪気は、姿を徐々に変えた。
人のような影が見えたところで
その大きな邪気は言った。
「酒呑童子・・・・とそちらの世界では呼ばれているな。」
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いんあ - ミサキ@さん» ありがとうございます！試してみようと思います！ (2016年12月24日 7時) (
レス) id: 46f35f08ac (このIDを非表示/違反報告)
いんあ - M猫さん» 読みました！すごくドキドキして、続きが気になりました！そちらも、更新頑張ってくださいね！ (2016年12月24日 7時) (レス) id: 46f35f08ac (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - すみません、『』←これは関係ないです (2016年12月23日 17時) (レス) id: 3ad9e7bd58 (このIDを非表示/違反報告)
ミサキ@(プロフ) - 情報ですよ〜！URLの貼り方は()←これの中に『link:作品のタイトル(または“こちら”等):http://〜』と書いたら表示されます！更新頑張ってください！ (2016年12月23日 17時) (レス) id: 3ad9e7bd58 (このIDを非表示/違反報告)
M猫(プロフ) - いんあさん» リクエスト作品が完成いたしました！いんあ様の方の作品も楽しみにしております♪(#^.^#) (2016年12月19日 22時) (レス) id: 638963ddf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いんあ | 作者ホームページ：http://http://
作成日時：2016年11月19日 20時
