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舞台が始まって数週間。歌を歌う場面が多いし普段の収録もあるし全然休めへんけど楽しい。舞台の上で思いっきり歌う。僕の気持ちを込めて、全身で歌う。気持ちええ。亮も、他のメンバーも見に来てくれとる。あそこのシーン、嫉妬したみたいやけどあの日から暴力を振るわれることは無くなった。その代わり家にいる間はスマホは開いてへん。それが、決まり
「章大」
「なん？」
亮は偶に僕のことを章大って呼ぶようになった。今迄ずっと章ちゃん呼びやったからむず痒いけど、僕は結構気に入っている。恋人に下の名前で呼ばれるって憧れやったし
「なんもない」
「んは、なんやねんもう」
最近甘えたになってきた亮。あの日以来僕らの距離が更に近づいてきてる気がする
「あとちょっとで章大が俺だけのもんになる…」
いつもそうやん、ってツッコミたいところやけど。あの日、舞台が終わったら章ちゃんの事監 禁するなと言われた。首輪付けて、足枷とリード付けんねんって。その時の亮は酷く悲しそうな顔をしていた。けれどそれが彼の愛し方やねん、受け入れるって言うたら僕の大好きな笑顔で笑うんやから抜け出せへんよなぁ。
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作者名：谷崎 澪 | 作成日時：2017年8月24日 19時
