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「あ、あ、よこちょ、これは…」
「なぁヤスどうしたんこれ！誰に付けられてたん？何時のやつや？どうしてかくしてたん？」
固まった僕の肩を掴みぐわんぐわんと揺らしながら、ノンストップで質問をしてくる
肝心な僕は頭が真っ白になり、見つかってしまった恐怖とこの跡を付けたのが亮という事がバレたら彼が責められてしまうという罪悪感に支配されていた
よこちょは、メンバーはこの関係を止めるだろう。亮と離れろって。けれど僕にはそれが耐えられへん。例え暴力を振られていたとしてもそれが僕への愛情表現の訳やし、僕にどんどん依存していく亮がとても可愛くて、離れられる理由ないやんか
だからこそ、恐怖感に支配されていた。何かを考えることが出来ず只ひたすら下を見つめているだけ
暫くすると他のお兄ちゃん組も帰ってきた。最初は僕とよこちょの様子に戸惑っていたがよこちょが僕の後ろ側に周り僕の姿が露になると血相を変えて僕に詰め寄る。僕の頭が更に真っ白になっていく。思わずしゃがみこむとどんどん目から涙が溢れてきた。何故かは分からんけどとにかく涙が止まらんかった
「辛かったな」
そう言って僕の背中を撫でてくれる。皆はこの跡の痛みで泣いてる思ってるらしいけど、そうやない。亮に迷惑をかけてしまうかもしれへんって事とはよ会いたいって、それだけ。けど、泣いとるだけは話が進まへん。何か動かんと、そう思って僕から目を離し3人で会話してるお兄ちゃん達の横をすり抜けようとすると
「…亮ちゃうか、ヤスにあんな跡つけたの」
「亮やない！！」
その言葉が聞こえた途端、思わず信ちゃんに体当りして押し倒してた
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作者名：谷崎 澪 | 作成日時：2017年8月24日 19時
