11 ページ13
｢おまたせー｣
｢章ちゃん！｣
音楽番組の収録の為楽屋に辿り着いた僕に真っ先に抱きついてきたのはやっぱり亮。他のメンバーは苦笑いしながら口々にお疲れ様って言うてくる
｢まだ時間あるし、寝とき。疲れとるやろ？｣
｢おおきに｣
舞台後の僕を気遣ってか信ちゃんがソファを空けてくれる。さすがオカン、思いながらソファに横になると亮もやって来て僕の頭を膝に乗っける
｢うわ、亮ちゃん大胆｣
｢うるせぇ｣
大倉の小言にキツく返したあと優しい顔でお疲れ様って言うて髪を撫でてくれる
それがとっても心地よくて新幹線の中でも寝たのにまたぐっすりと夢の世界へと入っていっ
｢君の声思い出したら…｣
音楽番組が始まって僕らの番。声が出にくい。舞台上で散々歌ってきた訳やし、仕方ないって言われるかもしれへんけど生放送で声が出にくいのは僕にとっては嫌なことやった
やっぱり舞台で疲れてるのかな？ってファンの子に心配かけるやん。それにちらちらと僕を見てくる亮の眉毛もどんどん下がってきてるし。最後は僕がセンターな訳やし、一生懸命笑顔を作って歌を終える。生放送も終えた
｢章ちゃんお疲れ様｣
｢ん、｣
生放送が終わり裏へと捌けていく僕の髪を亮がわしゃわしゃと撫でてくれる
｢ヤスもう疲れたやろ。先帰っときい。挨拶は俺らがしとくから｣
｢ありがと横ちょ｣
ふらふらになりながら楽屋に戻る。ほかの6人は挨拶回りしとる。僕も行くべきやねんけどマネとメンバーに止められた。安静にしときぃやって。いい人に恵まれたわぁ思うて着替えようと上の服を脱ぐ
亮が真っ先に帰るからな！言うとったし暫く裸でもええやろ、裸で痣だらけのままストレッチをする。最近はギリギリまで着替えんで亮の背中に隠れてコソコソ着替えとったから久しぶりやなぁ思いながらストレッチをしてるとガチャリと楽屋の扉が開く。亮やと思うて服も着んでそのまま振り向く
｢ヤス……？｣
｢あっ……｣
そこには驚いた顔をした横ちょが立っていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：谷崎 澪 | 作成日時：2017年8月24日 19時
