【ky】こんな結末、当たり前だ。【rtrt】 (ページ8)

今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:27,338 hit

また君にページ8

rtrt side

Aちゃんと電話を終えた直後、
キヨくんからの着信が鳴ったので、無駄にドキドキしながら電話をとった。

「はい」

「あーレトさん？今日あとでラジオとらね？」

「え？あーうん別にええけど」

なんて事のないいつもの会話にホッと胸を撫で下ろし、ふと、金曜日の事が頭によぎり聞いてしまった。

「キヨくん…金曜日は？みんなで撮らんかなって…」

「あーごめんその日は朝から夜まで打ち合わせ入ってんだよねー」

なるほど、だから金曜日ってことか。
納得して「そっかじゃあ別日に」と伝えて、ラジオを撮る時間を決めたあと電話を切った。

ーー金曜日ーー

今日はAちゃんが来る日だ。
時刻は11時半過ぎ
あと少しでAちゃんに会える。

俺はいつも以上に身だしなみを気にして、この日のために新しい服まで買った。ちょっと張り切りすぎ？なんて思っていると、頼んでいたデリバリーが届いたようだ。

全ての準備を終えた頃チャイムが鳴った。
俺はモニターにうつるAちゃんを確認すると、開けるねと言った。

「(やばいモニター越しで可愛かった)」

なんて悶えているとまたチャイムが鳴った。俺は急いで玄関を開けた。

『こんにちは、レトさん』

「…久しぶり」
　

久々に見たAちゃんがえらい可愛いくて、膝下までの上品なワンピースがまた彼女に似合っていた。

『お邪魔します』と言い靴を揃えたAちゃん、いい子やな〜。この前もキヨくんの分まで揃えてたし。品があるわぁ。

ぼーっと見ていると『レトさん？』と声をかけられて我にかえる。

「あ、あがってあがって！お腹すいたやろ？ごちそうやで！」

『うわすごい！ホントにご馳走ですね！』

「ケーキもあるし、甘いもの好き？」

『大好きです！』

「よ、よかった…こっち、座って」

可愛い笑顔で俺に言うもんだから、顔が熱くなる。俺にゆってんちゃうのに。