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ガッチさんがリビングの扉を開けると、ガッチさん越しに人が見えた。
g「っ…」
ガッチさんが固まっている、俺は全てを察した。
u「っ…うそだろ……ぉぇっ、ごほっ、」
うっしーもガッチさんの元へ行き、言葉を無くす、そのまま抑え切れず部屋の隅で嘔吐した。
俺は動かない足を頑張って動かした。
俺の横を管理人さんがバタバタと慌ただしく走った。
やっと近付いて見えたものは、俺をひどく取り乱した。
『Aちゃ、キヨく…ん…』
俺はその場で崩れ落ちた。
変わり果てた二人の姿に全て俺のせいだと思った。
「ぁぁっ、はぁっ、ぁっ…」
今までにないほどの涙が次から次へと流れてくる、鼻水なのか涙なのか、もう分からないほどにぐちゃぐちゃになった。
俺は2人の人生を奪ったんだ。
大好きなAちゃん、
大事な仲間のキヨくん、
俺が、
俺は立ち上がるとベランダへ向かった
涙で滲んで視界が見えない、
ガッチさんは救急車を呼ぶため電話をしていた、うっしーは呆然として2人を見ていた。
俺はそのままベランダの柵に手をかけると身を乗り出した。
ふらっ、と身体は宙へ。
g「？！レトさん！！！」
u「レトルトっ…！やめろぉぉ！」
2人が俺の名前を呼んだ。
横目でみた2人は俺に手を伸ばそうと必死だった。
「ごめんね、Aちゃん、キヨくん」
落ちている間走馬灯が見えた。
本当に死ぬ時って走馬灯あるんや、すげー。
なんでこんなことなったんやろ。
思い出したのは、キヨくん、うっしー、ガッチさん、みんなでの思い出。
ああ、楽しかったなぁ。
Aちゃんの笑顔、忘れられん。
天国なんて信じてないけど、あるとしても俺は2人の元へはいけないだろうな。
もう見られないんや、
Aちゃんの俺だけに向けられた可愛い笑顔も、キヨくんのあのバカみたいに大口開けて笑った顔も。
もう後悔したって遅いんやな。
−−−−グシャッ
これで俺の
ーこんな結末、当たり前だ。ーfin
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作者名：アキラ | 作成日時：2021年7月19日 12時
