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※. ページ33

ky side




「はぁっ、はぁっ…」




現実を受け入れたくない、Aはもう俺を愛してない、求めてない
俺への愛情は、ぜんぶ
 



レトさんに奪われたんだ。




『キヨくん…』




過呼吸になった俺を心配そうに背中をさすってくれるA。
それに少しだけ呼吸が和らぐが、頭はぐわんぐわんしたままで。




「ほ、んとうに、俺じゃだめな、の…?」


『……ごめん、なさい…』




悲しそうなAの表情。
もうなにを言っても無駄なんだ、そう思った。俺は苦しい呼吸のなか、キッチンにあった包丁をAに向けた。





『っ、キ、キヨくん…?』









−−ガシャンッ




気付いたらAは横に倒れていて、俺は血だらけの包丁を床に落とした音で我に返った。




「…A?」




目の前には血が飛び散っていた、抵抗されたようで2人はリビングまで来ていた。
Aに近寄ると目を開けたまま死んでいた。体には何箇所もの刺し傷が。




「…A?A!!Aっ…!!」




何度名前を呼んでもAは反応してくれない。



ちがう、ちがう…ちがうちがう!!

俺はこんなことしたかったんじゃない!!!

殺す気なんてなかった…!





「…Aっ、ごめん、俺、Aが大好きなんだよ…すぐそっちに行くからね…」





俺はAの目を瞑らせて、キスをした。
手を握りしめ、横に寝転んだ。




横目でAを見ながら心臓に向かって一刺し。






「あ、いしてる、A…」

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作者名:アキラ | 作成日時:2021年7月19日 12時

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