. ページ31
rtrt side
俺はキヨくんが帰ったあとAちゃんにすぐ連絡をした。まだ昼にもならない時間帯で申し訳なかったがなるべく早く会いたいと伝え、俺の家に来てもらうこととなった。
1時間後、Aちゃんが来た。
キヨくんは家に帰っていないようで、家には居なかったと言っていた。
「Aちゃん…」
Aちゃんは不安そうな顔で俺を見つめた。
「俺、なんも言えんかった、」
『…いやだ、』
別れ話をされると思ったのか、Aちゃんは涙声で俺に抱きついてきた。
「俺、いくじなしでごめんっ…」
抱きついてきたAちゃんを俺も強く抱き締める。
『私はずっと宙ぶらりんで、レトさんにも、キヨくんにも、最低な事したよね…
私が、やるべき事後回しにしたせいだから、本当にごめんなさい
でも、私本当にレトさんが大好きなの、一緒にいたいの…』
Aちゃんは俺を見上げると軽くキスをした。
『私、ちゃんと話すから待っててほしい、です…』
「待つよ、待つけど…Aちゃんは俺で本当に、いいん?」
情けなくそんな言葉がでた。
やっぱり後でキヨくんがよかった、なんて言われるんじゃないかと考えると怖くてたまらない。
『レトさんじゃないとダメだよ』
そう泣きそうな笑顔で言われた。
俺もAちゃんがいい、と伝えてまた強く抱きしめた。
まずはAちゃんとキヨくんがきちんと話し合いをしてもらって。
俺はキヨくんにただただ謝って、ちゃんとAちゃんを思う気持ちを今度こそ伝えて、話をしようと誓った。
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アキラ | 作成日時:2021年7月19日 12時