【ky】こんな結末、当たり前だ。【rtrt】 (ページ4)

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時間ピッタリに待ち合わせのカフェに着く

店を見渡すと奥にちょこんと座るAちゃんの姿が見えた。

「ごめん、お待たせ」

『いえ、今きたところです』

席に座り飲み物を注文し、俺は話し始める。

「それであの…砂糖、さんなんよな？俺結構初期からのファンで、ずっとファンやってん、まさかキヨくんの彼女とは」

『ホントですか？嬉しいです…キヨくん、私の事はあんまり話してなかったんですね』

「いや話はよく聞いてたで、惚気話ばっかりやけどな。でも写真とかは一切見してくれんの、だからこの前急に連れてきた時はびびったわ」

『ふふ、キヨくん気まぐれですからね。私もレトさん達のお話、よく聞いてました』

「えー、なに話してんのー、絶対変なことしか話してへんやつやん」

この間はキヨくんを間に挟み、会話をしていたが、意外と2人でも話は弾んで、俺の人見知りもそこまで酷くなく、なんていうかAちゃんの雰囲気が柔らかくて、話してても疲れないから喋りやすいんだと思った。

「俺さ、Aちゃんの最近の絵でめっちゃ好きなやつあってさ、赤髪っぽい、男の子の絵なんやけど…」

『あぁ…あれ、実はキヨくんがモデルなんですよ』

ふふ、と笑うAちゃん。
たしかにキヨくんと言われればキヨくんに似てない事もない。なんていうか綺麗なキヨくん？

「えー、そうなん？Aちゃんにはキヨくんがあんな風に見えてるんやな」

『ふふ、ちょっと美化しすぎですかね？』

「かなりな、…んーなんかええなぁ。羨ましい、俺の方がファン歴絶対長いのにさー」

なんて子供のように呟くと

『よかったら、レトさんの絵描いてもいいですか？』

「え？！うそ！いや、俺そんな…忙しいやろうに頼めんよそんな俺如きに…」

『いえ、私が描きたいんですよ』

そう言ってくれたAちゃんに甘えて、お願いすることにした。めっちゃ嬉しい、だってファンやし。

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