【ky】こんな結末、当たり前だ。【rtrt】 (ページ27)

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rtrt side

撮影が終わり、そろそろ帰るわとうっしーが発言すると釣られるように皆帰っていった。

俺はさっきのキヨくんとのやり取りを思い出し、うなだれた。

　
「やってしまった…」

ついムキになってしまった。しかも待ち受けのイラストまで見られた。何も言ってこんかったけど、バレなかったんやろうか？

とにかく、その事をAちゃんに伝えねばと急いで携帯をとった。

『はい、』

「Aちゃん…ごめん俺、」

『レトさん？どうしたの？』

「ごめん…やらかしてもーた、」

俺はAちゃんに、その旨を話した。
全て静かに聞いていたAちゃんは俺の話が終わると口を開いた。

『レトさんは悪くない、私がぜんぶ悪いから…ごめんなさい、こんな事になって』

「ちが、俺のせいや、ごめんな…」

『…もう、だめだよね、こんな事』

「っ、俺、Aちゃんと離れたくない」

『私だって離れたくない…レトさんといたいです
…っ、ごめんなさいキヨくんから着信みたい、また連絡するね？』

俺が分かった、と言うと通話は切れた。
俺が電話してるのもキヨくんにはもしかしたらバレてるのかもしらん、
それでも、どうしようという気持ちよりAちゃんを離したくない気持ちが上回っている俺がいた。

－－－－－－

A side

レトさんとの通話中にキヨくんからの着信。私はレトさんとの会話を終えキヨくんの着信に出た。

「A、今家だよね？」

『うん、家だよ？』

「絶対どこにも行かないで、帰り着くまで電話しよ？お願い」

『う、うん？いいけど…』

なにがあったかは分かっていたからそれ以上なにも聞かなかった。
20分ほど電話を続けるともう玄関の近くだから出迎えて、と言われ通話を切り玄関にいく。

外から走る足音が聞こえた、鍵を開けてあげるとキヨくんが私を見るなり抱きしめてきた。

「A、Aっ…」

キヨくんは泣いていた。彼のこんないっぱいの涙を見たことがなかった私は動揺する。

『キヨ、くん…』

私を抱き締める腕が強くなる。私はこんなにキヨくんを傷付けたんだと気付いた。

『キヨくん、私…』

私は全てを話さなければ、と感じたがそれはキヨくんの口付けによって阻止された。

「A、大好きだから、A…」

キヨくんは何も悪くないのに、そう考えると私はまた、キヨくんを拒むことが出来なかった。