【ky】こんな結末、当たり前だ。【rtrt】 (ページ3)

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そのあと数時間、たわいもない話やゲームをしてレトさん、Aちゃん、と呼び合えるくらいには仲良くなった。

もちろん間にキヨくんを挟んでだけど。

夕方になると「んじゃそろそろ帰んね」と解散した。

あれから1週間、今日は秋葉原にゲーム探しに来ていた。いつもの店につき、ゲームショップの階を目指す為エレベーターに乗った。

閉めるボタンを押そうとすると、1人の女性が小走りで乗ってきた。

『すみませんっ、…あれ？レトさん、ですか？』

「Aちゃん？！」

乗ってきたのはAちゃんだった。

「え、こんなところに用事？」

『あ、はい、絵描き道具をですね…』

「絵描き？あ、そういえばキヨくんが前に絵を描くのが仕事〜とか言ってたな…」

『ですです、知らないと思いますが砂糖って名前で活動してるんです』

「え？！砂糖？！」

エレベーターの中で響き渡る俺の大きな声に、Aちゃんは一瞬びくりとする。

『知って、くれてるんですか？』

「いや、知ってるもなんも…めっちゃファンです…」

ファンだと告げたとこでタイミング悪くAちゃんの目的の階に到着してしまった。

『ありがとうございます、嬉しいです…！すみません、わたしここなので、』

ぺこりとお辞儀を済ましておりていく彼女のあとを追って、俺もエレベーターをおりた。

びっくりした様子のAちゃん。
俺も俺の行動力にびっくりやて。

「ごめん、よかったらさ…用事終わったら少し話せんかな？」

『え…？』

「あ！いや！無理にとはいわんよ！」

キヨくんへの罪悪感を感じながらもそんな提案をしてしまった。

『いえ、私もレトさんとお話したいです』

にこっと微笑むAちゃんに俺は嬉しさと罪悪感を胸に「じゃあ、あとで」と時間と場所を決め、その場をあとにした。