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あれから3日後、ふいにピコンと通知音が鳴った。
それはAちゃんからのLINEだった。本当にしてくれたのが嬉しくて俺はすぐに開いた。
元気?今新しい絵に取り掛かってるんだ!
とイラストと共に送られてきた。
「うぁっ、こんなんお宝やん!」
すごお!途中の絵とか見ちゃってええの?俺だけの限定公開?
レトさんだけ特別です!笑
「ふふ、特別、か…」
なんてやりとりをしてにやにやする俺は側から見たら絶対きもいやつやな。
そんなたわいも無いやりとりをいつの間にか毎日するようになった。
俺はそれが嬉しくて嬉しくて、会えない時間も連絡を取れていることで落ち着けた。
写真がほしい!とねだれば照れたように自撮りした写真を送ってくれた。それがまた可愛いくて、俺は毎日それを見ては想いを募らせた。
−−−−−−
最後に会った日から2週間後、今日はAちゃんに会える。
時間通りにAちゃんが来て、すぐに抱き締めた。Aちゃんはくるしいです、と笑いながら言った。
「レトさんレトさん、みて」
ソファに座り、指差すのは俺があげたイヤリング。
「つけてくれてるん?嬉しい」
『いっぱいつけてるよ、お気に入り』
くしゃ、と可愛いく笑うAちゃん。
「はー、なんでそんな可愛いん?」
そう言うと照れたように俺にぎゅっと抱きついてきた。
『レトさんの前だから可愛いくしてるんです』
「そんな可愛い事言われたら襲いたくなります」
なんて冗談でいうと顔をあげて見つめてきたAちゃんは小さく『…いいですよ?』と言った。
俺はまさかの発言にごくりと息を呑んだ。
でも、さすがにちゃんと付き合ってもないのに行為をする事には抵抗があった。
「あほ!そんな事いうたあかんやろ」
『…レトさんならいいもん』
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作者名:アキラ | 作成日時:2021年7月19日 12時