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ky side
深夜2時すぎ、俺は実況を撮り終え欠伸をしながら寝室に向かった。
「あれ、A?」
ベッドにAの姿がなく、Aの部屋へ向かった。
「A?はいるよー」
ドアの前で名前を呼び、入ると机の上に伏せて寝ているAがいた。
横にはタブレットからレトさんの動画が流れていた。
最近よく見てるんだよなぁ、レトさんの実況。少しだけ操作してタブレットを消す。
俺はAをだっこして起こさないようにと寝室へ運んだ。
すやすやと眠るAに軽くキスして俺も眠りについた。
ーーーーー
『おはよ、キヨくん』
「A、おはよ」
朝起きてリビングに行くとAが朝食の準備をしていた。
「Aさー」
『ん?』
「最近レトさんにハマってんの?昨日も実況見ながら寝ちゃってたでしょー」
『っえ?キヨくんの見てたらそのまま流れちゃったんじゃないかな?』
なんて言うA。
確かに自動再生で流れいくのは分かる。
だけどさ、何で嘘つくの?俺見たよ、履歴。確かに俺のも見てた、うっしーとかガッチさん、あと4人でのも、だけどレトさんのが多かったよ。
別にいいけどさぁ、俺のしか見ないで!なーんておかしいし?俺の好きな人達だし。
「ふーん、ならいいけどさー」
この時の俺は、まだモヤモヤとする感情を持っただけだった。
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作者名:アキラ | 作成日時:2021年7月19日 12時