会いたい、 ページ13
rtrt side
Aちゃんが家に来た日から1週間。
連絡はこない、もちろん俺もする勇気なんてなくて、またトーク画面とにらめっこの日々だった。
1週間、また1週間と過ぎていく
キヨくんからは相変わらずAちゃんの惚気話を聞かされた。
Aちゃん、ちゃんと元気にはしてるんだな、と思いつつも毎日のように一緒にいるキヨくんが羨ましくて最近は惚気話を聞く時間が苦痛だ。
1ヶ月を過ぎようとした頃、流石の俺も我慢が出来なくて連絡をとることにした。
元気?とだけ。何も思いつかなくてそんな文章を送った。
するとすぐに返事が返ってきた。元気です、とだけ。
返ってきたことが嬉しくて、俺はまたすぐ返事をかえした。
会いたいです、そう送ると既読はついたものの返事は返ってこない。
「はぁ…」
でかいため息がもれた、俺…なんしてんやろ
30分ほど経って
やっぱり今のなし、気にせんとって
と文章を打ち送ろうとした時、Aちゃんからの返事がきた。
私も会いたいです、とだけ。
それだけでさっきのため息は帳消しだ。
嬉しくて、俺は急かすように
今から会いに行ってもええ?と返した。
すると住所が送られてきた。
私の家です、1時間後待ってます。
俺は分かったとだけ返して慌てながら準備をはじめた。
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作者名:アキラ | 作成日時:2021年7月19日 12時