第２５話 ページ28
三角｢あ！三角発見〜！Aのピアス三角〜！｣
｢うわっびっくりした……コレ､ピアスじゃなくてイヤーカフだけど……欲しいならあげるよ｣
東さんと密さんに名前呼びをしてくれと言われて渋々頷いた頃､いつの間に現れたのか､いつぞやの強そうなゆったり人間が背後から出てきた。
どうやらイヤーカフがお気に召したみたいなのであげれば喜んで周りに花を咲かせている。
ふむ､天使か。
｢そういや､斑鳩さんが居なきゃ私この劇団に捕まってなかったんだよな〜……｣
東｢そうなの？｣
｢秋組に囲まれて､それでも逃げ道探してさぁ逃げるぞって思ったら斑鳩さん現れて…皆顔を明るくして勝機に満ちてたから無理だな〜って感じで渋々捕まったんですよ…｣
ため息混じりに答えれば笑いながら｢三角に感謝だね｣と呑気に言う東さん……
密｢秋組に囲まれても諦めなかったって…それだけでも凄い…｣
東｢確かにそうだね｣
｢いや､秋組だけか､斑鳩さんだけだったら余裕で逃げてましたよ…古市さんに至っては迫田さんって人に車用意させてたしガタイのいい人達ばかりだったので両方で来られたらヤバいと本能的に感じました…｣
三角｢A〜鬼ごっこしよ〜｣
密さんと東さんの言葉に答えていれば､むぅと頬を膨らませた斑鳩さんが急に鬼ごっこに誘ってきた。
｢ん〜良いですよ。ここ最近あまり動いてなかったので。｣
三角｢じゃあ､俺が勝ったら名前呼びとタメ語ね〜｣
｢私が勝ったら１日私の言う事聞いてくださいね｣
準備運動をする私達を見て東さんが一言。
東｢面白そうになってきたから暇してる人達呼ぼっか｣
大事になってきましたね。
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作者名：嘉神 暁 | 作成日時：2017年5月20日 19時
