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第１４話 ページ16
ーいづみsideー
｢監督……？｣
｢あ､東さん｣
｢Aちゃんと何かあった？｣
｢え……｣
妹に頼られたいばかりに甘やかしては空回りをして妹を怒らせてしまって上手くいかずソファーで泣いていれば東さんが珈琲を入れてくれて､原因をいきなりつきとめた。
何故分かったのかと驚きで声にならなかったケド東さんには通じたようでクスクスといつもと変わらない優しげな微笑を浮かべた
｢Aちゃんってとても面白いだよね。自分の事を話すのがあそこまで下手っぴで不器用な子､色んな人を見てきたけど初めて会ったよ。｣
｢そう……ですか……。実は私もAの事全然分からないんです……｣
小さい頃から､笑ったり泣いたりする顔を殆ど見せなかった妹…心を開いて欲しくて母さんとは違って怒らず優しくなれるように心がけていた…
｢逆効果だったのかなぁ……｣
ソファーの上で身を縮めて溢れ出す涙を隠す
｢A〜…お姉ちゃんAの事が分からないよ〜…｣
｢まぁまぁ…一緒に住むことになったんだし､すぐに分かると思うよ？｣
｢だと良いんですけど……｣
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作者名：嘉神 暁 | 作成日時：2017年5月20日 19時
