【A3!】好きって言わせろ【摂津万里】 (ページ15)

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第１３話ページ15

ー3日後ー

｢ん｣

いづみ｢あ！A！！やっと部屋から出てき……コレって？｣

｢はぁ？アンタから依頼された曲ですけど｣

この寮に住み着いて早3日も経ちました。

午前中はまぁ普通に暮らしていた訳だけど､夜になってびっくり､ブレーカー落ちるってどーゆーこっちゃい？←

夜遅くに仕事を始める私からしたら苦痛でしかなかった訳で､皆が寝静まった頃に家を出てコソコソと作りましたよ姉からの依頼。

ー3日前ー
いづみ｢A！早速なんだけど､春組のロミオとジュリアスの曲作ってもらえる？千秋楽のDVD見て､Aが感じた通りに好きに作ってもらっていいから｣

ーとの事で､3日で作り上げました。

いづみ｢凄いね!!!3日で作ったんだ!!!!｣

｢歌詞と音だけ。どう歌うかは本人達次第。私の声に､歌い方につられないようにボーカロイドっていうソフトに歌わせたから後は頑張って。｣

いづみ｢え､ちょ､待って待って!!Aの口から本人達に｢そこまで言われてないじゃん…私､話すの苦手だから無理…｣そっか……ごめん……｣

ーﾌﾞﾁｨ

｢チッ……!!!!!!!!アンタさぁ!!!!!!!!｣

いづみ｢え｣

ずっとずっと自分の中でグルグルしていた言葉を押さえ込んでいた箱の蓋を､原因である姉に開けられた。

｢アンタは雇っている身だろ!!!つか姉だし!!!!それなのになんでそんなに私に対して弱気ですぐ謝って!!!!威厳もクソもねぇし恥ずかしくないのかよ!!!!!｣

ー♪♪♪

｢……仕事の用事。外出てくる。夕飯はいらないから｣

今にも泣き出しそうなほど､沢山の涙を目に溜めた姉を責める言葉を吐こうとする口を塞ぐようにヒデさんから連絡が入った。