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第１０話 ページ12
姉に､家出をした後の事を全て話した。
｢そのヒデさんって人には今もお世話になってるんじゃないの？｣
｢ヒデさんにはスマホ買ってもらったり､仕事する場所をくれたりで世話になってるけど住んでるわけじゃない｣
｢仕事って？｣
｢作曲とか？｣
｢作曲！？｣
そう、作曲。
私は､ガスマスクやお面を被ってフードを深く被り姿を隠した状態でネットに自分で作った歌やカバーした歌を上げてはCD制作やイベント出演等をしている。
｢あ､コレコレ｣
スマホで自分の活動している時の名前を検索して姉に見せれば姉は絶叫した。
｢え!?えぇ!?わ､私!!CD持ってるよ!!!?｣
｢予想外過ぎて草｣←
普通歌声聴いたら分かるもんじゃ……無いか……殆ど喋らなかったし､ましてや姉の前で歌ったことねぇし…
｢ねぇ…此処に住み込みで働いてみない…？｣
……は？
｢賛成だな｣
メガネヤクザ登場
｢左京さん｣
｢お前の声､どこかで聴いたことあると思ったらモナクスィアだろ。｣
｢大正解ですねー｣
感鋭すぎて怖いよメガネヤクザ。
モナクスィアは私が音楽の活動をしている時に使っている名前。
｢此処で曲を作らないか？｣
｢……一ヶ月間だけ……お試しって事でなら｣
｢決定だな。それでいいか？監督｣
そうじゃん。勝手に決めちゃってんじゃん
｢はい！ありがとうございます左京さん！宜しくね！A！！｣
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作者名：嘉神 暁 | 作成日時：2017年5月20日 19時
