第１話 ページ2
｢ここが……父さんの……｣
私は立花A。
父さんの元職場に来ている。
私は父さんが大好きだった。
私の事をよく理解してくれていて､夢を､能力を評価してくれた。
私は母さんが大嫌いだった。
世間体ばかりを見る。
姉ばかりを見る。
現実ばかりを見る。
つまらない大人だった。
私は姉が嫌いだった。
あの人は､私に持っていないモノを持っていた。
沢山の人からの愛と沢山の人に捧げる愛を持っていた。
まぁ､私が出来損ないの弱虫って事なのかね。
｢……A……？｣
何で今このタイミングで出てきたんだよ。
私は父さんに会いたかったのに。
｢いづみ……｣
最も会いたくない奴に会ってしまった。
｢ひ､久しぶりだね…元気にしてた？見ない間にすっかり変わっちゃってびっくりし｢うるさい。アンタに用はない。帰る｣え､ちょっと待っ｢待たない｣A……｣
実の姉の言葉を､腕を､振り落として行く当ても無いのに意地を張って足を前に出す。
｢ちょ､ちょっと待つッス!!カントクさんが一生懸命話そうとしてるのに無視は良くないッス!!!｣
赤毛が吠えながら道を塞いだ。
赤毛に続いてヤンキーとヤクザも道を塞いだ。
｢相変わらず…愛されてるな…｣
姉さん……やっぱり私はアンタが大嫌いだ。
愛されてる貴女が羨ましくてしょうがない。
-------------ｷﾘﾄﾘｾﾝ--------------
無事１話まで書いたんですが！
まさかの！
万ちゃんより太一が先に出るという！！
そして何か恋愛に発展する前に姉妹のいざこざ(妹ちゃんの一方的な反抗)が立ちふさがった!!!
どうしよう!!!!!
無計画にも程がある!!!!!!!!
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作者名：嘉神 暁 | 作成日時：2017年5月20日 19時
