17話 ページ19
高野「なんか、凄かったな。」
「稽古？」「うん」
氷が溶けて薄くなった烏龍茶を傾けつぶやく。
高野「わかってはいたけどやっぱ作品の大きさを実感するっていうか、」
「わかる。一つ一つに全力で取り組まないと置いていかれそうになるよね。」
高野「・・・俺が全力でやる事を先輩達はそつなくこなしてさ、
これから先大丈夫かなって少し不安になる。」
珍しい洸の弱音。
しょげる彼を勇気付けようとぎゅっと手を握った。
「それは私も同じだし、きっと宏規くんも同じだよ。一緒に成長してこ。」
宏規くんの名前にピクッと反応する。
高野「下の、名前で呼んでるんだ。仲良いの？」
少し暗い声色。ほんとにどうしたんだろう。
「え、まぁ・・・ほら！バレエの話とかで盛り上がってさ」
洸はふぅん、と面白くなさそうに私の手の甲をなぞる。
「どしたのほんとに・・・疲れてるんじゃない？早く帰ろ。」
会計を済ませてお店の外に出る。
するりと指に絡まる、私より少し太めの指。
いわゆる恋人繋ぎ。
「・・・洸？」「ちょっとだけ、こうさせて」
ごめん、と謝る彼。
嫌でも体が密着して洸の体温が伝わってくる。
駅に着き、人のいないホームまで歩く。
その間もずっと体温はお互いの体を伝わっていく。
二本の無人の電車が轟音を立てて到着した。
私の乗る電車は三番線、洸の乗る電車は四番線。
もうついたよ、と手を解こうとした時
ふっと、触れるような優しいキス。
高野「あのさ、」
「俺、あいつに負けないように頑張るからさ」
「ちゃんと見てて」
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晴菜 - 続きを楽しみにしています！頑張って下さい。 (2019年9月8日 17時) (
レス) id: 3c5af7941e (このIDを非表示/違反報告)
LingLing(プロフ) - 葵惟ありがとうございます！これからも頑張ります。 (2019年3月23日 14時) (レス) id: ce7a11d6d6 (このIDを非表示/違反報告)
葵惟 - 三浦くんの可愛さとかっこよさに殺られました...。更新頑張ってください！ (2019年3月12日 0時) (レス) id: 891032b2a0 (このIDを非表示/違反報告)
LingLing(プロフ) - こまこさんありがとうございます！長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした泣。これからも更新頑張ります！ (2019年2月28日 22時) (レス) id: ce7a11d6d6 (このIDを非表示/違反報告)
こまこ - 本編の方も三浦くんのかわいさと色気がヤバかったです。もっと作者様の書く三浦くんがみたいです！ (2019年2月23日 23時) (レス) id: 1392e5ead8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LingLing | 作成日時：2019年1月9日 23時
