夕暮れオレンジくんとツンデレくん 3 (ページ41)

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今日は俺の親友と呼べるメンツで食事会。

重と健人は共演してからしょっちゅう会うわけでは
無いけれど何かあれば話し合ったり助け合ったり
いい関係なんだ。

黄｢おい、健人。お前、俺らがきゅうり嫌いなの知ってんだろ？｣

S青｢えーなんのこと？｣

重がちょっと遅れるっていうから、先に俺と健人で
注文して待ってようとなったらこういうイタズラを
し始めるのが健人らしくて苦笑いしつつ
楽しかったりするんだよな。

S青｢あ、そうだ、これこれ。｣

はい、と手渡されたのは……

黄｢青い、バラ？｣

S青｢デビューおめでとう、照。｣

優しく笑う健人にちょっと照れくささと
なんだか、込上げるものがあった。

S青｢この花の花言葉はさ、最初違うものだったんだよ。照知ってる？｣

黄｢え、知らない。うちの花言葉博士は舘さんだよ。｣

S青｢はは！そっか！…今まで色んな交配をしながら色んな色を作れたバラだけど、青だけは無理だったんだよ。でもパンジーの紫を混ぜたら青になったのよ。…パンジーに出会う前の青いバラの花言葉は『不可能』だった。でも、今の青いバラはパンジーが出会って『夢叶う』になったんだよ。｣

…全く、健人はロマンチストだな…。

S青｢紫のパンジーの花言葉は『思慮深い』なんだ。そんなやつと出会えて、バラも変化できたんだろうね。｣

青いバラに俺らが重なって、なんとなく
嬉しくなってじっと見つめてた。

S青｢康二や目黒、ラウールはパンジーだな。｣

SnowManの夢を叶えるために現れた3人だ。

そう言う健人はふふっと笑って。

S青｢6人でも夢は叶えられたかも。でも、今の9人俺は好きだよ。｣

黄｢…俺も。6人で叶えたかったことに、あの3人が来てよかった。｣

S青｢よかった。3人もきっとそう思ってるね。｣

特に康二なんてさ…って、健人が話し出す。

健人と康二が仲良いのはちょこちょこ聞いてたけど
ここまでだとは知らなかった。

そういや重に…

JW赤｢あいつの可愛さ、照も分かる。｣

そう前に言われたな。

うん、分かってるよ。もう十分すぎるほど。

俺の弟は1度関わった人間を沼につき落とせる
怖い男なんだなって改めて思ったよ笑

だって、この後きた重も健人も、
康二の話になると前のめりなんだもん。

だから二人に言ってやった。

黄｢俺は康二のお兄ちゃんだから。｣

俺の一言にずるいずるい！と叫ぶ二人に
ちょっと優越感が増したのは秘密。笑。