夕暮れオレンジくんとツンデレくん 3 (ページ18)

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たくさんの苦悩と涙ページ18

side Blue

ちょっと遅れて仕事先入ったら
康二がいつもと違う表情で俺とすれ違った。

いつもなら『しょーたくんっ！』とかいって
抱きついてくんのに。

落ち込んでるとか、怒ってるとか
そんなんじゃない、無の表情だ。

俺は思わず、康二の肩を掴んだ。

青｢……目黒と、何かあったか？｣

俺のその言葉に、康二は下を向いて

『……俺は、来たらあかんかった。』

そう言ったんだ。

そんなこと、俺らに1度も言ったことないのに。

不安とかそういうのは言ったことあっても。

【来ちゃいけなかった】なんて、

1度も言ったことないんだ。

青｢…っ！なんやそれ！！｣

俺の少年たちの手紙ちゃんと聞いてたのかよ。

3人が来てくれて、本当に良かったんだよ。

馬鹿じゃねえの！！！

俺、多分、捲し立てるように言った。

康二に、1番言って欲しくない言葉だったから。

SnowManがこんなに感情豊かになったのは
お前のおかげなんだよ、気づけよ！

みんなお前がいて、めちゃくちゃ笑ってるだろ

お前と佐久間のうるせえ絡みも
照のなんとも言えない表情をさせるのも
ふっかが伸び伸びMCできるのも
あの涼太があんなに笑うのも
阿部が嬉しそうに突っ込めるのも

俺が、こんなにお前が好きなのも

全部全部お前がいるからじゃねえの？

頼むよ、気づけよ。

俺たちの大事な万能調味料だって。

そう気づいて欲しくて、俺は康二に抱きついた。

『しょ、しょったああ…っ。俺っ…こんなんなって、ごめん…っ。』

青｢あほ、溜め込みすぎなんだよっ！ふっかとかあべちゃんとか涼太にちゃんと言ってたんじゃねえのかよ。｣

『…言えへん…こんな気持ち…っ、みんな居てくれてるのに…。』

青｢…ちゃんとわかっとけ。ばか。俺らはお前が大好きだよ。目黒だって、ラウだってお前が好きなんだよ。｣

ひたすらに抱きしめたら康二は声を上げて泣いた。

……なぁ、目黒、いい加減素直になるとこじゃねえの？
まじでこのままだと、
こいつ、ほかのやつんとこに行くぞ。