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『だてっ、ごめんな。』
最近、康二と毎日のように話をしている。
康二は自分の気持ちを俺に教えてくれた。
『めめを、好きになってもうた。』
『でもな、伝えたいとかそんなやない。傍にいれたらそれでええ。』
『やけど、今はそれすらできん。』
『……俺何してるんやろう……。』
あんな震えた声で、相談してきたこの子に
俺は背中をさすることしかできなかった。
俺にあんなに噛み付いてきたのに、どうしたの?
君が、この子から離れるの?
……君はこの子を愛するつもりじゃなかったの?
赤「康二、人を好きになるのは悪いことじゃない。それが性別で変わることじゃない。」
『……んっ。』
赤「…だから、自分を責めるな。お前の気持ちを否定するな。大丈夫だよ、何かあればまた話聞くから。だから、そんなに泣くな。」
こんなに、泣くこの子を、本来慰めるのは
お前じゃないの?目黒。
本当にこの子がいらなくなったの?
違うよね、俺知ってるよ。
阿部と康二が2人で居残りしようとしてると
めちゃくちゃ顔怖くなってるの。
なのに、どうしたの?
ラウールのことに関してはめちゃくちゃ
感謝してるんだよ。
そばに居てくれてありがとう。
でも今までのお前なら、ちょっとの時間でも
康二のそばにいたじゃないか。
……俺にはそれを知る術はない。
でもこのままではなんも良くない。
ねえ、康二、お前の気持ちはいつか届くよ。
目黒、お前のその大きい愛が康二の自信になるよ。
だから、お願いだから、
これ以上離れないで。
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作者名:SNOWSNOW | 作成日時:2020年6月23日 11時