夕暮れオレンジくんとツンデレくん 3 (ページ13)

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初めてのページ13

side black

少年たちの稽古が始まった。

スノスト12人の絆が詰まってる舞台に俺たちが
出るのはなかなかにプレッシャーだ…。

ましてや少年たちなんて出たことすらない。

俺がここにいて、いいのかな。

不安が溢れてきそうになる。

でも与えられた仕事だから。

ここにいる以上、できる限りの精一杯を。

黒｢…ラウ？｣

白｢あ、めめ…。｣

ラウも不安そう。
SnowManの皆はもちろん、SixTONESの皆だって
ものすごく優しいんだけど。

どこまで入っていいか。。。

ラウの不安を和らげるように頭を撫でると
俺にぎゅっと抱きつく。

背中を撫でてやると少しだけ震えてる。

なるべく、こいつの傍にいてやりたい。

そう思うようになった俺は、
稽古中はもちろん、帰りもラウと一緒に
いるようになったのだった。

ラウは幼いとこは幼いけど元々男らしい部分もある。
大人な考えもするし。
たまに自分の方が子供なような気すらする。

そういう頭のいいやつだからこその不安は
俺に全部は分からない。

ただ、俺が傍にいることで少しでも
救われているのならそれが一番いい。

白｢めめー！今日も頑張ろうね！｣

黒｢うん。｣

抱きついてくるから軽くあしらいつつ
頭を撫でつけて。

何気なく視線を移せば、康二くんがそこにいた。

隣には慎太郎くん。

2人とも騒がしいタイプなのに
舞台のことの話し合いの時は真剣で
時たま笑い合いながら、
お互いの意見をぶつけ合ってるようだった。

やっぱり康二くんは0番の人だったんだなって。

俺とは立つとこがずっと違う人だったんだって。

そう気づいてしまったその日から、
俺はあまり康二くんと絡むのをやめた。

黒｢……何に嫉妬してるんだ、俺は。｣

自分でも分からない。得体の知れない嫉妬に
俺はこの日から蝕まれていくことになる。