夕暮れオレンジくんとツンデレくん 3 (ページ1)

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さようならをページ1

その日、日本中に流れた悲しいニュース。

覚悟はしてた。してたけど。

それでも悲しいことには変わりはない。

ふっかさんは真っ白な顔を更に白くさせて。
でも目は真っ赤で。

照にぃは鍛え上げた自慢の体が
いつもより小さく見える気がした。

ラウールは軽くパニックになってて
ずっとずっと泣いていた。

翔太くんはずっと俯いてた。
たまに鼻をすする音がする。

阿部ちゃんは照にぃと佐久間くんに
挟まれて静かに震えて泣いていた。

舘さんはこういうときまでロイヤルに…
でも、目が赤いのはみんなと同じ。

佐久間くんは隣の阿部ちゃんの背中を
ずっと撫でてて。本人も泣いてるのにな。

そして、めめは俺にしがみついて
静かに震えて静かに泣いていた。

俺はそんなめめの背中を撫でていた。
まぁ、泣いてるんやけど。

お葬式があって、お別れの会もあって。

もう泣くのは終わりにしよう。

滝沢くんともそう約束して。

この拭えない喪失感は
いずれ消えてくんだろうか。

滝沢くんとの約束を守らなきゃ。

だって今日は、音楽の日だ。

みんな約束を守るように泣かないように
していたつもりやった。

やからな、滝沢くん、あの手紙はずるいで。笑

よく我慢した、俺。

隣に立つめめは、尊敬する先輩の気持ちを
感じ取ったのか涙を我慢できなかった。

『…蓮、大丈夫や。俺らのエンターテイメント、見せような。』

黒｢……っ。うんっ…。｣

安心させるように声をかけ。
背中を撫で続けた。

俺もジャニーさんのエンターテイメント
大好きやった。

やから、空にも届くように
自分たちらしく、舞ってみせるよ。

テレビに映る頃にはもう泣いていない
力強い目をしたいつものめめだ。

さあ、ジャニーさん。
そしてテレビを見てるみなさん。

これが、ジャニーズのショーや。