好き、嫌い、好き 3 (ページ49)

今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:82,579 hit

140 ページ49

side 翔太

何故か俺は佐久間の家でぐっすり寝てしまい、
気づけばお昼ご飯の時間。

佐久間もグースカ寝てたので、
なんとなく頭を叩いて起こしてやった。

｢いてっ.......俺の嫁、いつの間にかドSに.......。｣

｢俺は嫁になった気はねえ。｣

｢あ、彩ならいい？｣

｢てめえ、×××××ぞ！！！｣

｢ええ、こわっ！！｣

朝から(？)テンション高いやり取りのせいで
完璧に目が覚めて、
2人でなんとなくご飯を食べて、

俺は佐久間の家を出ることにした。

｢翔太。｣

｢なんだよ。｣

｢許せなくてもいい。でも、彩の話はちゃんと聞いてやれよ。｣

｢.......許すよ、どんな話でも。許しちゃうよ俺は。｣

｢許したあとも、彩を絶対に責めない？｣

佐久間の言葉に、

そうだ、これから先のこともちゃんと考えて、
次話し合う時にちゃんと解消しなきゃ行けないんだ

責めるのは、卑怯だと思うから。
今思う疑問や、苛立ちは
今全部話さなきゃ。

そう決めて、
佐久間に

｢かっこよくは出来なくても、彩とちゃんと話し合うから。｣

俺の意思表明を伝えると、

佐久間は嬉しそうににっこり笑った。

｢2人なら大丈夫だよ。俺、応援してるからね。｣

佐久間の言葉に照れくさそうに笑って

俺は自分の家に帰った。

それから2時間？くらい経ったのかな？

【翔太に話したいことある。時間あるかな。】

ずっと待ってた、恋人からのLINEが
俺の携帯に入ってきた。

俺は返事もせず、彩の家に向かった。