好き、嫌い、好き 3 (ページ43)

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happy new year！！

ってテレビの声が響く
部屋を無視しして
私は眠り続けた。

おでこは冷たいし、
服きてる部分以外は
汗を拭われてなんか
スースーするし。

でも起きたくない。

私はひたすら目をつぶってた。

きっと、
私を守りに来てくれた人たちを
私は無視していた。

なのに、

ペチっ！ペチっ！

おでこを叩く音。

割と痛いよ？

力強くない？

こんなことするのはさ
一人しかいないじゃん。

『あ、べくん、痛い…。』

「あー起きたの？起きないなら思い切り殴ろうかと思った。」

高笑いやめて？！
本気でしそうやんか！！

「彩、俺とお前友達だよね？」

阿部くんの言葉に静かに頷く。

「むしろ、そこらの友達より近くなったよね？」

同じように頷く。

「.......なら、俺に呼びかけなよ。辛いってさ。」

阿部くんの言葉に何も言えなくて
阿部くんを見つめる。

「俺、彩のためならなんでも出来るよ。翔太には負けるけどね？」

阿部くんのその言葉に
思わず笑ってしまって。

『.......私、どう甘えていいか、今でもわからないよ。阿部くん、助けてよ.......。』

私の言葉に、阿部くんは
ひたすらに頭を撫でる。

「甘えたいっていいなよ。誰でもいいからさ。甘えたいって大事な感情だよ。」

分かってる。
私は翔太に甘えたいのに。

逃げたから、こうなってるのに。

「彩、ちゃんと向き合おう。その前に、風邪治そうね。」

そう言って、阿部くんは私の頭の
冷えピタを外して、新しく貼り付けてくれた。

「翔太に連絡できるまで、俺いるから。」

阿部くんの言葉に、
私は安心してた眠りについた。