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side 康二
彩ちゃんが大阪に行くって決まった時
真っ先に連絡したのは俺の兄貴分。
【彩、こっち来るんか?それなら会おうって伝えてくれへん?】
【わかった。龍太くんの連絡先教えたらいい?】
【いや、大吾か正門やろ。俺やとハードル高い笑】
俺の店に来てもらおう、なんて言う龍太くん。
龍太くんでも大ちゃんでも正門でも
彩ちゃんは同じくらい躊躇しそうやけどな。
それは俺と再会した時も同じ。
前も話したけどほんま一目でわかった。
「彩ちゃん……?」
俺の声に振り向くのは
ちょっとだけ顔が大人になった彩ちゃん。
たぶん、会った時にすぐに
俺って気づいたんやと思う。
彩ちゃんは戸惑ってた。
会っていいんやろうか、って。
彩ちゃんの隣にいた館様は
俺と彩ちゃんを見比べてた。
『こ、うじ……。』
彩ちゃんは泣いてた。
彩ちゃんの泣き顔を見て
舘様は驚いた顔をしてた。
「彩ちゃん……会いたかった。」
俺も泣いてたしね。
2人で抱き合って、
ずっと泣いてた。
躊躇してるのに、会えて嬉しいって
それを必死に伝えてくれた彩ちゃん。
……え、
大悟たちとも抱きしめ合うの?
それ翔太くん耐えられるの?
愛重いって聞いてるけど?
って心配になって、俺も大阪帰ってきました!
龍太くんの居酒屋の前で固まってる彩ちゃんを
ほら、入るぞって導こうとしてる翔太くん。
2人の後ろから
「わぁっ!!」
って驚かすと、
「うああああ!」
『ひぇっ?!』
って、素敵な声が聞こえました笑
「『康二?!』」
「はいっ!康二です!」
『ど、どうしたん?!』
「俺も混ぜて欲しくて来ちゃった!」
「な、なんだよ、ビックリさせんなよ!」
2人のリアクションが100点で俺は
腹を抱えて笑った。
「彩ちゃん、みんな待ってる。」
俺の言葉に眉を8の字にさせて
そんな顔を見てたら、俺はどうしても
伝えたくなった。
「大ちゃんも、正門も、流星も、はっすんも、龍太くんも、彩ちゃんにずっと、ずっと会いたがってたんやで。」
「彩ちゃんに無理やり会いに来いなんて言えへんからって言っとったけど、俺の事羨ましいって言うてた。」
「やから、彩ちゃん、大丈夫。怖がることないから。変わらないみんながおるから。」
俺の言葉に目を潤ませて
でも泣かないよう堪えてるように見えた。
「翔太くん、彩ちゃんの手握ってください。」
「う、うん。」
残りの手を俺が握る。
一緒に行こう。
彩ちゃん、大阪は怖くないよ。
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黒雪 冬華(プロフ) - またしてもすみません、すぐ外します。 (2019年10月16日 22時) (レス) id: 4eb5adcd65 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年10月16日 22時) (レス) id: fca7c03b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SNOWSNOW | 作成日時:2019年10月16日 22時