好き、嫌い、好き 3 (ページ14)

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side 翔太

彩ってオムライス包む時
真剣になりすぎてちょっと口開くんだよね。
その顔が可愛すぎて俺はそれを覗くのが楽しみで。

彼氏の特権で間近で見せてもらったけど
やっぱり可愛くてさ。

家族と会ってる時から繋がりたいって
思ってしまってる。
さらにその気持ちが増幅されていって。

でもここで求めていいのかとか
色々考えちゃった。

だって、やっぱり身体だけなんて言われたくない。
思われたくない。

俺は彩が欲しいけど、
彩はどうなんだろう。

そんなこと思いながら洗い物を済ませて
ソファに座って彩を待つ。

彩は髪の毛を拭きながら
いつものようにダボダボした部屋着で
リビングに戻ってきた。

『……翔太も入ってきて？』

その一言に嬉しくて俺は
直ぐにシャワーを浴びに行った。

彩に触れたいのに我慢した。
それより、俺が彩を好きだって
伝えるのに必死だった。

繋がるよりそっちの方が大事って
ちゃんと知ってもらいたかったから。

あんなにアホみたいに繋がってたのにね。

でも今の俺じゃダメだって
必死に欲望を抑えてた。

シャワーから上がると、
彩はソファで寝てしまっていた。

思わずため息を吐くけど、
仕方ないよな、とも思い直して。

彩をいわゆるお姫様抱っこして
ワンルームの中にあるベッドに下ろした。

ちょっと反動があったのかな。
彩は目を開いた。

『翔太……好き……なの。』
｢え……｣

彩からの愛の言葉に俺は目を開く。

『……帰らないで。一緒にいて。』

誘いの言葉に俺は理性が飛びそうで

『翔太と、ちゃんと恋人になりたい。』

受け止めるつもりで
俺は彩を抱くことを決めたんだ。

ほんと順番は逆なのに
それでも俺は彩を大事にしたくて

もっと彩が欲しくて仕方なくなったんだ。

彩の唇に吸い付けば、彩も応えてくれる。

そんな好意を繰り返しながら、
彩は俺を抱きしめる。

『なんか、初めてみたい、だね。』
｢ばか、初めてだよ。俺の彼女として抱かれてくれるんでしょ？｣
『……っ……うん、翔太が初めての彼氏だから。』

彩の言葉に俺は
何度もキスをして
首筋にもキスを落として
彩の身体中にキスをした。

何度も続けて充分に潤ったそこに
俺のモノを満たすように入れ込めば

彩は今までで1番女性らしい声を上げて
俺にしがみついて
『翔太……ありがとうっ……』
って涙を流すんだ。

綺麗すぎて見とれながら

俺は自分の欲望を満たすように
腰を動かした。