好き、嫌い、好き (ページ24)

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｢はい、朱音。ウィンナコーヒー。｣
｢わーい♪照ありがとー♪｣

照くんが朱音の席に
美味しそうなウィンナコーヒーを
置くと、私を離して元の席へ。

コーヒーと照くんには勝てぬ←

なんてふざけたこと思ってると、
またしても収納力バツグン！な
ローレンが私を抱きしめる。

『おい、ローレン。』
｢うるせえちび女。ローレンやめろや。｣
『めめにする？』
｢この前みたいに普通に名前で呼べばいいだろ！｣
『ひねりが欲しくて。』
｢世の中Simple is The Best で回ってんだよ！｣
『ごめん初耳。』
｢俺も初めて言った。｣

てゆーか離れろや、そろそろ
あの二人がうるさくなる！
と思いきや
あの二人はしょっぴーに夢中。

くそ……
どうにか離れてもらいたいんだけど…。

｢ほらー、目黒くんだっけ？彩ちゃん嫌がってるから離れてねー。｣

とゆるーく現れた阿部くん。

ほんとに出勤してる。
そしてありがとう、
ほんとに助かりました。

｢ちょうどいいサイズ感だったのに。｣
『いや、デカすぎる。』
｢男はデカイほうがモテる。｣
『そう？小さくてもかっこいい人いるけどね。』

実際さっくんだって
可愛いしかっこいい。
ちょっとうるさいだけで←

｢まあ彩ちゃんなら皆デカくなるもんね。｣

なんて爆弾を投げてきたスマイリー阿部。

その発言に思わず吹き出す。
そう、全員。
いい度胸してんなおい。

『チビにはチビのいいとこあるんだよ。』

｢あー子供料金でバス乗れたり？｣
おいこら、しょっぴー。
大人料金で乗ってるわ！

｢俺の肘置きになれたり？｣
なってねえんだよ目黒蓮。
なる予定もねえんだよ目黒蓮。

｢自然と上目遣いになったりしていいよね！｣
ふっかごめん。
そのニヤケ顔は気持ち悪い。

｢確かに頭ポンポンしやすいよね。｣
涼太…お兄ちゃんキャラのままですか。
まあいいんだけども。

｢いくつになっても可愛い感じだよね。｣
照くん、それは褒めてるようで
ディスってます……。

｢そう！子供の時から変わってないから俺すぐ気づけた！｣
康二…君もある意味変わってない。
そして少しは大人になったわ！

｢姉御はちっちゃい方がいいよー！似合うよ！｣
ラウ……？
小さいに似合う似合わないはあるのか？

｢トータルすると彩ちゃんは可愛いってことで。｣

って言って私の頭を叩く阿部くん。

『なんかディスりの刃にやられた気がするんだけど……』

そんな私の言葉にみんなが笑った。