こっち向いて！太陽 4 (ページ19)

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とりあえず康二くんを医務室に残して楽屋へ戻れと言われた僕ら。

さっきよりは顔色が良くなってて、本当にこの人はどんだけ無理してたんだってちょっとイラッとした。
疲れてたなら僕らに話して欲しかった。
…まぁ、話さないのが康二くんらしいんだけど。
寂しがりのくせに、そういう時は上手く隠す人だから。

いつか、その弱さを僕に見せてくれたならなって思った。

楽屋に着いて一応気になることを先に聞いてみた。

白「康二くんどうするの？」

黒｢俺が……｣

赤、青｢｢あかん。｣｣

紫｢関西弁下手やなぁ。｣

黄｢ふっかも下手やで。｣

緑｢むしろ照の上手さなんなん？｣

桃｢なんかドヤってない？｣

白｢だーれが関西弁講座やれって！康二くんどうするの！｣

その後、俺が俺が言ってるけど実際問題忙しい僕達。
仕事のことは大事だから、無理したりできない僕達。

すると。

マネ｢何騒いでるの？外まで声聞こえてるから程々にね。｣

優しい声、優しい顔で僕らのマネが現れた。
そして、僕らの争いを止める一言を落としてきた。

マネ｢康二くんなら僕が見てるから大丈夫だよ。｣

……そうだ、忘れてた。
僕らにはマネージャーがいるんだ。
(芸能人なのに)

マネ｢みんな忙しいのに康二くんのこと気にしてくれてありがとうね。｣

マネージャーとして言ったことなのに、なんだ？
僕らは気になった。
康二くんのことを可愛い可愛いしてるし、
いつも2人でよく話してるのを僕らは知ってる。

マネ｢…？なに？みんな顔怖いよ？｣

そりゃ怖くなるわ！

え、康二くんって業界人にもモテるの？
いやモテるわな。

白｢えっと、おうちで二人きり？｣

マネ｢？？そりゃあ、ほかに人いないし？｣

黒｢え、だめ、やっぱり俺行く。｣

マネ｢明日早いでしょ、無理しちゃダメよ。｣

紫｢俺なら……｣

マネ｢ふっかくん何できるの？｣

紫｢……掃除？｣

マネ｢僕できるから大丈夫。｣

黄｢てかふっかだって朝から忙しいでしょ！｣

青｢俺明日オフ……｣

マネ｢翔太くんダメ。康二くんのおもてなしタイムが始まっちゃう。｣

マネさんよくわかってるなー笑

マネ｢とりあえず僕が行くからみんなは気にせずおうち帰りなさい。｣

いや、気にするよ、元気になって欲しいんだから！
そして一言。

マネ｢あ、みんなが気にすることはしないから安心してね？｣

うん、やっぱりこの人もライバルだったわ…。