こっち向いて！太陽 4 (ページ16)

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side purple

あべちゃんでの質問で分かりやすく照が落ち込んだ。

まあ、俺も落ち込みたいとこだけどね。

紫「照、康二の兄ちゃんならそんな顔すんな。あいつのこと知ってるだろ？こういう時ほど上手に隠す可愛いやつなんだよ。」

黄「……ん。」

甘えん坊のくせして、しんどい時は言わない。
こういう時こそ素直に甘えて欲しいのにね。
でもそれでこそ康二なのも分かってる。
でも今日は後で説教。
朝から調子悪かったんだろうし、いくらでも言うチャンスはあった。
ましてや振り入れなんて元気でもしんどいんだからさ。

見てごらん。
ラウなんてお目目ウルウルさせちゃってるじゃない。
うちの末っ子悲しませるんじゃないよ、うちの七男は。

黒「医務室の方に連れてこれるか？って言われました。俺背負います。」

佐久間と目黒が戻ってきてそう言った。

まあ意識が全く無いわけではないけど、それでも早く医者に連れてきたいんだけど…まぁ医務室の先生だってちゃんとお医者さんだけども。

白「めめ、まって、俺が康二くん背負う。」

黒「へ？お前に任せるのは…。」

白「僕だって康二くん助けたいの！お願い。僕にも連れていかせて…」

目黒は必死なラウールに困ったように眉間に皺を寄せた。
そのとき、佐久間が助け舟を出すように

桃「ラウ、康二のこと任せていい？康二のこと、助けてくれる？」

真剣な目でじっとラウを見つめる佐久間。
ああ、こんな顔してるの康二見たら喜ぶんじゃね？

白「当たり前だよ！僕だって康二くんの仲間なんだから！！」

ラウの気迫に負けたのか、目黒がラウの背中に康二を乗せた。

白「…康二くん、また痩せた？すごい、軽いよ。」

ラウ、それな。

ただでさえ華奢なのに、こんなに細くなってるなんて。

青「ラウ俺後ろからついてく。」

赤「俺も一緒に医務室行く。」

白「…2人とも本当に康二くん好きだよね。」

ラウが呆れたように言ったけど、いつもならツンツンとした受け答えをする2人なのに。

青「康二に元気ないのやだから！」

赤「康二が隣にいないの不安なんだ。」

わー、愛が重かったー…。

ラウが「最初から優しくすればいいのに」みたいな顔で二人を見てるけど、

黒「いいからとりあえず医務室！康二の体調心配だから。ラウ、頼むな。」

白「うん！めめ任せて！」

康二を背負ったまま半分走ってるラウ。

赤「ば、ばか！揺するな！ラウ！」

青「あいつ足長ぇ！！！」